4人の監督による短編映画集。30分×4作品。
買った目的は当然、ラーメンズ小林賢太郎が脚本・演出を手がけた「机上の空論」。監督は小島淳二。 ラーメンズの映像ネタに“The Japanese Tradition”というシリーズがあります。タイトル通り、日本独特のふるまいや慣習のHOW TOを英語でする(日本語吹き替えつき)というネタ。大袈裟にしてみたり嘘を交えたりでブラックユーモア的な仕上がりになっていて、爆笑モノではありません。ははって感じ。 Jam Filmsプロジェクトでやったのはこのシリーズの第三弾、“KOUSAI”。 男女の出会いからプロポーズに至る一連の「うまい方法」をレッスンした後、それを実践した男の話がドラマ仕立てで撮られています。主演はラーメンズの2人と市川実日子。シティ・ボーイズの斉木しげるも出てますよ。 このシリーズの第一弾“dogeza”に比べると、バカバカしさが増していると思った。これを外人に見せて信じ込ませられたら楽しすぎる。 デートの誘いは矢文じゃしません。求婚するのに白装束も着ないっつーの。 何て素敵なバカっぷり。 片桐演じるマツシマと実日子ちゃん演じるヨウコは、お互い想い合ってるのにどちらからも言い出せないカップルで、小林演じる気障男がヨウコにちょっかい出したがために結局マツシマとヨウコがうまくいっちゃった、て話で。 小林賢太郎だなぁと思った。どこまでも正統。誠実。 マツシマとヨウコが、海岸で「好きだ!」「アタシだって好きだ!」「俺の方がもっと好きだ!」的なやり取りを繰り返すんだけど、そこがもー、たまらなく好き。 いい! いい!! て、一人で悶えてましたもの。 まー結局は、そのドラマもハウツービデオ販促材料のネタだった、てオチなんだけどね。 でもいいの。ドラマのとこだけ繰り返し観よう・・・。マジでツボだわ。 出だし、実日子ちゃんがどうも演技が下手な感じに見えた。片桐も。今まではそう感じたことなかったのになー。話が進むにつれ気にならなくなったけど。 片桐は「芝居するコント」の演技だった。ギリジンとか父さんとかのハチャメチャ系ではなく。 すごい普通で、逆にそれが面白かったな。 メイキングで実日子ちゃんが、「小林さんが片桐さんの芝居を嬉しそうに観てる」て言ってて、それが嬉しかった。小林さんが片桐のこと大好きだといいなーて、常々 思ってましたから。 それはまぁ、インタヴュー記事読んだりとかして、にじみ出てくるものがあるから分かってたけど。でも改めて嬉しくなる。 小林さんがメガホン取って長編映画撮るってことはないんですかね。 舞台の次にはそこじゃねぇのかと思うのだけど。準備中だったりしないかな。 片桐は主役じゃない方がいいな。変なキャラでもない方がいいな。まともな脇役。 「恋の門」とか「犬と歩けば」の片桐の演技っぷりをまだ観てない・・・早く観なきゃー。「犬と歩けば」には片桐の彫刻作品も出てるそうですよ。おお。 そういや、“Jam Films S”がそろそろ公開なんじゃない? 今回は山崎まさよしが出るみたい。 まさやん好き。泣ける。まだラジオやってんのかな? 昔よく聞いてたなー。ラジオっ子だった頃。
by ling-mu.m
| 2005-01-02 00:10
| ラーメンズ
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