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萌える日本文学
『流星の絆』最終回は、残業のため間に合わず、人から録画を借りることにしました。
よって、ただ今お預け中。ちくしょう…。

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不健全な物語摂取を一旦やめようと、買ったまま読んでなかった本を引っ張り出してきた。
堀越英美・著『萌える日本文学』、幻冬舎より。1,575円。
もともと幻冬舎のサイトで連載してるコラムが面白くって、それで買ってみたのでした。

日本「文学」には、実は今で言う「萌え要素」がテンコモリだよ!! って教えてくれる本です。
古くは『古事記』から、新しきは『蹴りたい背中』まで。
古典とか純文学としてカテゴライズされているせいで敬遠されがちな作品を、片っ端から切り崩していく。そんな印象を受けました。

妹、姉、メイド、ツンデレ、眼鏡っ娘・文学少女、百合、つるぺた・ろりぷに、泣き、鬱展開、人外・ケモノ、お嬢様、小悪魔、女教師、シスター、女医、未亡人、義母、幼な妻、双子、スポーツ少女、海女、戦闘美少女、不良少女…という萌え属性別に作品を、該当の台詞や場面とともに紹介しています(お譲様から後ろは一章にまとめられていて、紹介作品はひとつかふたつ)。

まぁ、概ね面白かった。
アラを探そうと思えばいくらでも出来るし(なんせ専門家でもないですし)、文句のつけどころもいっぱいあるのだけども、まず「萌え」の定義からしてあやしかったりもするんだけど、でも、新しい発見も確かにあって、暇つぶしにはいいです。あと、作品をいっぱい知れるというのは、それだけでお得感がある。

へー、この大先生にそんな趣味がねっ! とか、もうただのエロ小説でしかないじゃないかっ! とか、驚きをちょいちょい拾いながら、読んでる間は楽しかった。

大学の授業で使うってんで買ったまま、課題箇所しか読まずに放置、ていう文庫本が何冊かあるんだけど、その中に紹介作品が収められていたりして、そんなキッカケで何だけど、改めて手に取ったりしています。
ちなみに、川端康成とか志賀直哉とかです。


装丁が安っぽくて、ハードカバー1,500円ならもうちょっと何とかして欲しかったな。と、個人的には思いました。

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by ling-mu.m | 2008-12-21 01:14 | 活字/漫画
彼女について
よしもとばなな『彼女について』を、今しがた読了。
しばらく布団に突っ伏してめそめそしていたのだけど、PCも付けっ放しだし(夜通しの作業をさせているため。いつもはちゃんと落とすよ)、吐き出しとこう。と思ったので、それについて少し。


いしいしんじ が絶賛していたので、という理由で、普段まるで読まない作家の新作をハードカバーで、しかも正価で買う、なんてことをしました。
ばななは、いつか『キッチン』を読んで以来、とか、きっとそれぐらい読んでいない人です。

今回、読みながら、ああ結構 心地の良い文章を書く人なのだなぁ。と知りました。
それから、この作品に限ったことなのかそうでないのか、分からないけど、優しくて柔らかい世界の書き方をする人なんだなぁ。とも思いました。
その世界は、すごく居心地がよくて、気持ちよくて、何にも考えなくてもよくて、安心できる場所でした。

だからこそ、最後に、何でこの世界がそうであるのか、ということの種明かしをされて、その答えが悲しくて、しくしく泣きました。
彼女は明るい方へ向かって行くはずなのに、でもやっぱりその前途は悲しくて、泣きました。
もしかしたら、可哀想に思っていたのかもしれない。
だとしたら、それは的外れであるべきです。

読み終わって、ネタばれをしないように、と思いながら感想めいたことを書こうとすると、ひどく抽象的になる、そんなようなことを いしいさんも言っていて、ああ成程。と思いました。
これは読んで貰うしかないなぁと。
激しく薦められる、そういう類の本ではないけれど、これを読むことで救われる人がいるなら、この物語は生まれて然るべきだったなぁ、と思います。なんて、まるで自分が書いたもののような言い草になってしまうけれども。


読みながら、辛い思いをするところが いくつかあって、感慨にふけるというか、そういう感じになる箇所があったのだけど、果たして「今の自分じゃない自分」が読んだら、どういう風に受け止めているだろうか。と、読み終わってから考えました。
今の自分じゃないっていうのは、つまり、死ぬこととか生きることとか、その辺のことに対して、切実な実体験をしていない、という意味なんだけど。

過去は一本道で、たられば は許されなくて、今ここにある自分ただそれだけが実在でそうじゃないものは一切ありえないのだけど、でも、やっぱり考えてしまう。
こうしてめそめそ泣いている、ここで泣いてしまうアタシは、いなかったかもしれないのか。
それとも、どういう道をたどろうと、やっぱり同じように、反応していたのか。
ただ単純に、他意はなく、含みもなく、言葉通りの疑問が浮かびました。

そんな問いの答えは、神のみぞ知る、というヤツで、そもそも問いからして成立しないものなんだけども、ていうことも考えて、よいしょ、ってひと呼吸おいてから、一本道の先に今立っている自分、それだけがたったひとつの真実なんだなぁ。と実感するんだなぁ、と。思いました。
遠回りしているようだけれども。


『流星の絆』然り辻村深月の作品然り、そしてこの本も、きっといしいしんじの新作も例に漏れず、切なくなると分かりきっているものに寄って行ってしまう。最近の自分の傾向を、そう思います。
それは別に今に始まったことではなくて、きっとずっと性質として持っているのだろうけども、止まらずにそういうものばかり摂取し続けようとするのは、果たしてどうなのだろうか。
不健全ではなかろうか。

もっと、明るくて楽しくて馬鹿馬鹿しいものばかりを見ながら生きていくこともできるのになぁ、きっと。
頭ではそう分かるけど、まぁ、何だかんだ言って、好きだから、ていう、それに尽きてしまうのかもしれない。
泣くのも、傷つくのも、そうしてから改めて前を向くのも、切なさの向こう側にあるそういう諸々のことが、好きだから、止められないし、自分からどんどん行ってしまうのだろうなぁ。



そんな風なことを思った、読書でした。

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by ling-mu.m | 2008-12-06 02:30 | 活字/漫画
流星の絆
ぬぁぁぁあああああっっっ
切ない! せっつないよぉぉぉぉおお!!!!


て、悶えずにはいられない展開になってきました、『流星の絆』。
金曜の夜にいそいそと家に帰ってテレビドラマ観てるってのもどうかとは思いますが(だってビデオ録画できないんです。何か接続を間違えてて)、目が離せないんだから仕方ない。

原作は東野圭吾ってことで、興味はないんだけど(あんまし好きじゃないです)、クドカンの脚本は素晴らしい。間違いない。
二宮も間違いないとして、意外に頑張ってるのが錦戸・戸田の弟妹役ふたり。
いやー、頑張ってますわよ。期待以上に。

3兄妹が幸せに、どうか幸せになりますように。
そればかり願いながら、観ています。
難しいのだろうけど…。

アンハッピーエンドはナシにして欲しいなぁ。
子供たちが傷つく様は、とても辛いし痛いし、切ないです。
はぁ…はやく終わって欲しい…。心労が…。
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by ling-mu.m | 2008-12-05 23:15 | 日々