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ダブリンの鐘つきカビ人間
多分あと30分ぐらいで落ちるからテンション高いうちに書いてしまおう。

今日は愛すべき片桐 仁に拍手を送るべく、ル テアトル銀座にて「ダブリンの鐘つきカビ人間」を観て来ました。
劇場の名前が何となくセピア色。銀座だし(だし?)。

後藤ひろひとは多分 苦手だろうなーと思って避けてきたのだけど、片桐が主役を張るってんなら観ない訳にはいきますまい。
「MIDSUMMER CAROL」上映会とトークイベントにも行きましたし。

会場がバイト先から近いせいで えらい早く到着してしまい開場まで時間を持て余していたので、席着くのがまたえらい早かった。
そんでその席がまた近くて。二列目のど真ん中。
「パリアッチ」の時に近すぎる席には懲りてたので軽く参った。
まぁ でも片桐が間近で観れるんだからオイシイや! と気を取り直す。
ナマ仁君は三度目です。賢太郎さんにはいまだに会えません。誰かポツネンのチケットくれ。

開演前にチラシ見てたら観たい芝居がいっぱいあって、何か元気が出ました。
芝居はやっぱり薬になるなと思った。好きだわ。
これ観ないで死ねない、て思っていよう。


さて、主役片桐。トークイベントでは「ラストチャンスだと思って頑張ります!」を連呼していた片桐。記者会見でも言ってたか。
役どころは、かなり まともな、ヘンタイではないキャラで、正直ちょっと物足りなさを感じた。
仁君には、はっちゃけてて欲しいんだよ・・・。キレてて欲しいんだよ・・・。
そして出番が思ったより少ないよ!! 構成上でも、もう少し彼のシィンはあった方がいいんじゃなかろうか、と思えた。エピソードが少ないような。
土屋アンナと羹暢雄が主役みたいだったもん。

昔語りで始められるストーリィ。
霧に足止めされた旅行者のサトシ(羹)とマナミ(土屋)は、ある街の市長だったという男(池田成志)の家に宿をとることになる。
置かれていた剣、何処からか聞こえる鐘の音をきっかけに、今は何も無い荒野にかつて存在していたという街の出来事が話される。
そしてその物語の中に、何故か自らも登場してしまう若者たち。
その街の市民は、皆 奇病に襲われていた。
3キロ先のハエが見える程目がデカくなる。天使の羽が生える。柿の木が生える。巨大なヒルが食いついて離れない。
その街に視察に来た王様(後藤ひろひと)も、「偉ぶれない」病気にかかり、自ら出した封鎖命令によって街から出れない。
それぞれが悲惨な病に苦しむ中、最も哀れな男がいた。
かつては、見目麗しい美少年。街中の女が彼に惚れ、街中の男が彼に嫉妬した。ところが性格は最低で、意地悪で傲慢で不遜。しょうもない男でもあった。
病にかかり、彼は体中をカビで覆われた。腐臭を放ち容姿は醜く、誰もが彼を嫌い、遠ざけた。
その心は清く澄み、優しくて正直で真っ直ぐで、そして少し馬鹿になった。
それが、片桐演じるカビ人間。彼の仕事は鐘つきだ。正午10分前に教会の鐘を鳴らし、皆にお昼の準備を促す。
酷い病にかかる人間がもう一人。思ったこととは反対のことを言ってしまう少女、おさえ(中越典子)。
彼女がカビ人間に出会うことで物語は始まり、そして悲劇的なラストへと走る。


取り敢えず、中越典子は下手くそでした。ハセキョー程ではないけども、それは台詞が少なかったせいかもしれない。声が細い。咽で声出してるなぁ、というのが、よく分かります。
羹もそう。土屋アンナも割とそう。この三人はどうにも、何か。まぁいいんだけど。若いし。土屋アンナ可愛いし。でも怖い。目が。同じ系統なら瀬戸カトリーヌの方が断然 好きだわ。

悔しいけどすごい観ちゃったのは、守銭奴神父その他を演じた山内圭哉。渋谷で働く社長から奥菜恵とっちゃった人。
いい具合に冷めてんだ この人。市長役の池田さんとのシィンが多分 一番多いんだけど(裏の主役と言っても過言ではなかろう・・・)、池田さんがキレてるから、足して割って、ちょうどよくなるのよ。ちょっと熱めのお湯って感じで。
この二人の掛け合いは、もう たまんなかったですね。群馬水産高校。

そして「LAST SHOW」以来になるのか、侍従長役の中山祐一朗。いーい狂気っぷりですよ、この人もまた。この人いて片桐さんもヘンタイキャラだったらちょっと大変なことになって収拾がつかなくなりそう。池田さんもキレキレだし。
一番笑ったのはアレだ。マックだな。「お持ち帰りでしょうかー」「問題でーす。」
あのシィンのためだけにDVDが欲しい・・・。

そして、カビ人間・片桐。
病にかかると同時に記憶を失い、鐘をつくことに とにかく一生懸命で、人を疑わず好きな人の罪を被る、街中の人に嫌われてもめげずに挨拶を繰り返す。そんな、愚かで優しい男。
好演してたと思いますよ。イロメガネ入ってるかも知んないけど。
僕が鐘をつかなくちゃ、みんなお昼を逃しちゃう。本気でそう思ってる男。
かつては言葉巧みに人をだまし弄んでいた眉目秀麗な男は、容姿の変わりに美しい心を手に入れた。でも、その生き方はあまりにも不器用で真っ直ぐで、イタい。
何が彼をそんなに、鐘つきへと突き動かしたんだろう。
命を落とす危険を冒してまで、鐘つき堂に登った。そして結局、最期は鐘を鳴らせないで死んでしまった。
子供みたいに、理屈抜きの真っ直ぐさ。を、示したかったのかな。
利己的な画策をする市長と神父の真逆にいる。かつての自分の真逆にいる。
でも、結局カビ人間は幸せになんかなれないじゃないか。嵌められて死んで、馬鹿を見たじゃないか。

お手本みたいに、こういうのが正しいんだよ、て示されないのは苦しいね。
こうあるべきなんだよ。こうすればきっと幸せになれるんだよ。
そんなマニュアルはねぇよ。
それが現実なんだよねぇ。


後藤ひろひと。「ザリガニ王子」以上にでしゃばってましたねー。
やっぱりねぇ・・・ちょっと苦手なんだよ。舞台一回分、通しで見るには、ガチャガチャし過ぎてんだ。この人の笑いは。くどい。
でも、面白いんだよねぇ・・・。好きな類よ。それは確か。後藤さん自身も芸達者な人だし(演じられるキャラはかなり限定される人ではあろうが)。この人はエンターティナーだな、て思う。注目 浴びるの大好きなんだろうな、て。
でも、役者さんはこの人の書く長台詞を消化しきれてないよね。そういう演出なのかしら。それにしては聞き苦しかったわよ。頑張ってたけど。勿体ないなーって思った。
土屋アンナのほぼ棒読みは…演出なのか。一応 外の世界の人間な訳で・・・そういう表れ?
おさえの婚約者やった橋本さとしは流石の浸りっぷりでしたが。経験の差、かな。
そんで司会者役の舌の回り方 観て、やっぱりこ後藤さんはすげぇや、と思った。まぁ自分の書いた台詞だから、てのもあるだろうけどもさ。

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2002年にやったのの再演な訳ですが、初演時もかなり興味津々な面子でやったんですね。
カビ人間に大倉 孝二。おさえに水野 真紀(どうなんだ? はなまるなイメージしかないぞ・・・)。長塚 圭史も出てますね。何やったんだろ。エンクミも出てる。
あー。大倉 孝二の名前を見たら「赤鬼」が観たくなってしまった・・・。でも長いから嫌・・・。
こないだNHKでダンダンブエノの「礎」の放映をやってて、見たら観客席にアタシがいました。あらまぁ。意外な形でテレビ出演(違)。しかも国営(お上がやった不祥事で迷惑被ってる若いチカラがいっぱい あるのだろうに・・・。つって、親に受信料払うなって言ってますけど。払ってますけど)。
みうらじゅんのスライドショーをWOWOW放映で観て、迷った末にチケット取らなかったことがちょっとだけえ、ほんとにちょっと、悔やまれました。kbt・・・欲しかった。
「12人の優しい日本人」は、多分、きっと、WOWOWでやるよね。三谷幸喜だしね。何なのさ10分で売り切れって。まったくもー。
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by ling-mu.m | 2005-10-31 23:21 | 芝居/舞台
絵描きの植田さん
秋の夜長はウツの元。
どっせい!!

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b0026230_21301143.jpg好き:★★★★★

いしいしんじ・著。
火事で聴力と恋人を失った植田さん。
雪深い山奥でひっそりと、最低限の仕事をこなしながら暮らす。
オシダさんや食堂のおかみさんは いい人。
ある日、氷った湖を滑って林母子が「向こう側」からやって来た。
娘のメイは、草木や鳥の名前に詳しい、よく笑う女の子。
スケートも上手。
植田さんの心の何処かにあったしこりを、とかしてくれた女の子。

短いお話。素敵なお話。
白い、きれいな装丁が好きです。
植田 真さんという方が絵を描かれてます。この絵も、また、素敵。

いしい作品の評で、「心が温まる」という言葉を、とてもよく目にします。
実際、そういう部分はある。多分にある。
でも、私にとってのいしい作品は、手厳しい現実を突きつける、幸せになるには一筋縄ではいかないんだ、それ相応の代償を払わなきゃいけないんだ、そして皆が幸せになれるとは限らないんだ、ということを訴えてくる、もので。
素直に「イイハナシだったー」なんて、とてもじゃないけど言えない。
温かさよりも切なさが勝る。思い出すと辛くて泣ける時もある。
読むのに、ある意味、覚悟の必要な作家さん。

でも、この物語は何だか素直に、心温まる、気持ちのいい読後感です、と言える気がする。
爽やかな、とすら言っていいかもしれない。
短いせいかな。余剰が無い。心があまりブレないうちに、読み終えることができるから。

メイの台詞で、最後のほうに書かれてる。

  私たち、こんなすばらしい世界に住んでいるのよ!

あ、言われた。と思った。言われてしまった。
こういう台詞が、ちっとも、これっぽっちも陳腐にならない。
いしい作品のチカラは、そこにあるんだと思う。
その台詞に、頷かざるを得ない展開をくれる。
その通りだと思わせる物語をくれる。
すごいチカラ。すごい説得力。

優しい、優しい物語。

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追記。
いしい作品に関しての記事を読み返してみたが・・・意外と、同じようなことを繰り返し言ってますね。あらら。
優しいハナシ、て感想が一貫してら。気付かなかった。
でも厳しいんだよなー。
「植田さん」も、時間がたつにつれ何だか切なく思えてきました・・・。
でもそれは多分 自分が今、幸せじゃないからだなー。
扱いに困る作家だ。
でも大好きなんだよなーっ。
・・・青汁、みたいな? ちょっと違うか。
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by ling-mu.m | 2005-10-29 21:58 | いしいしんじ
こわいこわいこわいこわい
このままではひきこもりになってしまう
やばいやばいやばいやばいやばい
いえからでられないいえからでられない
やばいやばいこわい
こわいこわいこわい
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by ling-mu.m | 2005-10-28 01:42 | 思慮
な・・・っんで今日、今、ウツになるかなぁー!!
ホント腹立つ・・・。何なの。何がしたいの この人。
うざいよっ!!


また ちょこっと旅に出てきました。
旅行記はまたゆっくりあげます。でも今回あんまり写真 撮ってないやー。
車の運転は怖いが やはり楽しいな。また行こうね。


取り敢えず写真部新人展に向けての作品作りに真面目に取りかかろうと思います。
あと漫画 買うのやめる。
あとバイト。


あー。
絶対「キレイ」観たせいだよ このウツ。
疲れてる時に観るのには きちー芝居。阿部サダヲ可愛かったけど。
  「アタシはキレイ。」
・・・・・・・言えねぇべ。
レビューもきっとそのうち。


こないだ例しに病院に行って、軽い安定剤を貰ったので飲んでるんだけどイマイチ効いてる気がしない。
プラセボなんじゃねぇの・・・とか思わず疑ってしまう悲しい性。
あ、でも治験じゃないから使えないのか。そうだよね金取ってんだもんね。
別に鬱病とかではなくて ただのウツ状態なだけなんだろうなーとは思うんだけども。
だけども、ねー。ムズカシイ。
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by ling-mu.m | 2005-10-24 22:47 | 日々
秋の夜長だ。
久し振りに詩を一篇、手帳に書き写した。
「働きマン」に断片が載ってた、北原白秋の「落葉松」。


からまつの林を過ぎて、
からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり。

からまつの林を出でて、
からまつの林に入りぬ。
からまつの林に入りて、
また細く道はつづけり。

からまつの林の奥も
わが通る道はありけり。
霧雨のかかる道なり。
山風のかよふ道なり。

からまつの林の道は、
われのみか、ひともかよひぬ。
ほそぼそとかよふ道なり。
さびさびといそぐ道なり。

からまつの林を過ぎて、
ゆゑしらず歩みひそめつ。
からまつはさびしかりけり、
からまつとささやきにけり。

からまつの林を出でて、
浅間嶺にけぶり立つ見つ。
浅間嶺にけぶり立つ見つ。
からまつのまたそのうへに。

からまつの林の雨は
さびしけどいよよしづけし。
かんこ鳥鳴けるのみなる。
からまつの濡るるのみなる。

世の中よ、あはれなりけり。
常なれどうれしかりけり。
山川に山がはの音、
からまつにからまつのかぜ。
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by ling-mu.m | 2005-10-19 02:09 | 活字/漫画
夕方に見たもの
b0026230_23294512.jpg
富士山のシルエット。

b0026230_23314095.jpg
月の光。
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by ling-mu.m | 2005-10-13 23:32 | 日々
ポーの話
b0026230_2182498.jpg好き:★★★★☆

いしいしんじ・著。
発売と同時(五月)に買い、ずっと読むタイミングを逸してましたが、やっとこ読み終わりました。
いしいしんじ、2年振りの新作書き下ろし長編。待ってた。

相変わらずの、厳しくも優しいファンタジィ。
現実のイタさと夢の心地よさを等分に含んだ物語。


困難なくして、幸せは見つけられない。この人の小説には、そういう信念が一貫してあると思う。
ただただ柔らかくて穏やかな世界は許されない。ありえない。
簡単に言ってしまえば、山あり谷ありな人生。
でも、そんな安易な言葉では片付けたくない複雑な造りをしている世界。

超現実。スーパーで、メタ。
あくまでファンタジィを描きながら、そこでは決して終わらせない現実味を帯びている。

ポーはうなぎ女の息子。うなぎ女たちの大事な宝。
泥河で右岸と左岸に区切られた街。川に架かる無数の橋。
500年振りの大雨が、ポーを別の世界へ誘う。

いしいしんじの書く話は悲しくて切ない。
でも何処かで憧れを抱かせる。楽園が描かれている訳では決してないのに。
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by ling-mu.m | 2005-10-12 02:32 | いしいしんじ
@ザ・グローブ・プロジェクト
冬に本番を迎える芝居に軽く関わってます。
学生演劇を主体として、そこにプロが惜しみなく協力しようという試み。
プロの元締めは天下のジャニーズ事務所さん。
という訳で上演はグローブ座にて。
詳しくはこの辺を参照→シアターガイド 仮設サイト

その芝居の台本がやっと決まったということで、読ませて頂きました。

正直、学生演劇つまんないし、と思っています私は。
大学に入ってからしばらくは学生演劇ばかり観てましたが、割とすぐに飽きました。
だって役者が下手だし、取り敢えず役者が下手だし、何より役者が下手だし。
でも何が一番 嫌かって、客席の、全員 関係者もしくは知り合いですオーラ。
アタシはいつも何のツテもなく勝手に観に行ってる人だったのだけど、身内! ていう、そういう空気にすごく居心地を悪くしてた。
意味の分からない、明らかに身内だからココなんだろうな、というところで受ける客の反応も嫌だった。
その狭さと、閉鎖性が嫌いだった。

そんな私ですが、それでも芝居は好きだし劇サーには入り損ねたし、芝居に中から関わっとくならここだ。と思って、このプロジェクトへの参加を決めたのです。
プロが関わって大劇場でやってチケットもちゃんと売って、それなら あのキモチワルイ空間を味わうことはない、と思ったし。

で、したいのは台本の話で。
プロの脚本家・演出家・演じ手がいくつかの公募作の中から選んだものな訳で、だったらアタシが気に入ろうが気に入らまいが、芝居として作り上げる楽しみを持たせる、面白い台本なのでしょう。
文字で読んだだけでは、まだ、すげぇいいハナシ! とは言えません。
うん、面白い、かなー・・・。という感じ。他の人がどう読んでるか、早く知りたいです。
やはり芝居として立体的にならないと、分からない。それはアタシがまだまだ数を読みこなしてないし観てもいない、ということの表れであって、正直ちょっと悔しいんだけど。
好きは好き。
言葉選びの甘さはあるかな、と思うけど、それは好みの問題かもしれないし、一概には言えない・・・よね。

ま、何はともあれ、台本が決まって演出家も決まって、キャストオーディションも目前だし、本番まではもう後ふた月を切ってる訳だし、これから遅れを取り戻すべくガンガン動いていくことでしょう。
問題は、どれだけ自分が積極的に関われるか、参加できるか。その一点。
ガンバレひきこもり。負けるなコミュニケーション能力不全。
ちなみに照明の手伝いをさせて貰う予定です。当日にも多分 何かしらやっている・・・と、いいな。
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by ling-mu.m | 2005-10-11 18:03 | 芝居/舞台
ヤツアタリをヒトリゴチル
そりゃ予想済みですけど。
当たる訳なんかないと思ってましたけど。
当たったら そりゃー奇跡ですよ。狂喜乱舞ですよ。
でも残念ながら踊れずですよ。

くっそー・・・。
ぴあの馬鹿。プレリザーブでホントに手に入れたいチケット買えた試し殆どねぇぞ。

どうにかして一般発売日までに手に入れたい。
そりゃ勿論 発売当日に電話も辞さない意気込みですけど。バイトも休みにしましたけど。
でもなー・・・だって無理じゃね? 正直、無理じゃね?
いや、頑張りますけどね?

これさえ観れれば、今年の12月は怖くないんですよ。
赤と緑と電飾に彩られたとて、耐えられる気がするんですよ。
某アメリカネズミテーマパークのCMも、穏やかに見れると思うんですよ。
金沢にすごすご逃げるような真似もしなくて済む筈なんですよ。

いや まぁ、そういう人様に関係がない動機は置いといて。

純粋に、単純に、アタシは野田秀樹の芝居をナマで観てみたいんだ。
夢の遊眠社の舞台が観られなかったことが、もう本当に悔やまれるんだ。
その歴史を、良いところも悪いところも全部、アタシはこの目で見たかった。

という訳で、同志の方がいらっしゃいましたらば、頑張りましょうね。
是非是非 ナマで観ましょうね。
「贋作・罪と罰」。

次はイープラスの結果待ちだなぁ。

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今月のWOWOW目玉は「キレイ」ですかね。なかなか評判良かったですね鈴木蘭々。
酒井若菜 降板でわりかし興味なくしてたんだけど、折角やるなら見逃さないようにせねば。
岡本健一も出てますし。クドカンと阿部サダヲも出てますし。
クドカンと言えば、来年春に新感線と組みますね。「メタルマクベス」。内野聖陽に森山未來に北村有起哉ですよ。春のミーハー祭を決行せねば。
そしてシェイクスピアと言えば、高橋洋が! 「間違いの喜劇」やるって! 吉田鋼太郎も出るって! 埼玉くんだりまで、また行ってしまおうか。
「天保十二年のシェイクスピア」は、12月にWOWOW放映するみたいですね。DVD買わなくて済むかな。正面から、観たかったなぁ。
取り敢えず、目の前の楽しみはペンギンプルペイルパイルズです。
あ、その前に片桐仁だ。ダブリンだ。
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by ling-mu.m | 2005-10-07 00:07 | 芝居/舞台
吉原御免状
秋のミーハー祭、第二弾。
渋谷は青山劇場にて、SHINKANSEN☆PRODUCE いのうえ歌舞伎「吉原御免状」を観て来ました。
円形の方は何度か足を運びましたが、青山劇場の方は初。
そして新感線を(プロデュース公演だけども)ナマで観るのも初めてでございます。
「髑髏城の七人」はDVDで観たんですよ、事前学習として。

天保十二年に引き続き、ミーハー祭に相応しい有名人 勢ぞろいの舞台。
堤 真一、松雪 泰子、おひょいさん、梶原 善、京野ことみ、古田 新太、など。アタシが知ってる役者さんはそれぐらいかな。まだまだ勉強不足です。

上質な、大人のためのエンターテイメント。
でしたね、やはり。
派手な音楽、舞台装置、音響、照明、そして殺陣。
映画みたい。
こりゃ異端視されてた筈だわ、と、この目で見て改めて思いました。

歌も踊りもなくて、多分そのせいだと思うんだけど、第一部が終わった時点では飽きて、もう観に来ないかなと思ってました。歌と踊りに、我知らず期待していたのでしょう。天保の影響もあるかな。
でも、第二部でハナシが心揺さぶられる展開になったのもあって、すっかり魅了されて、終わった時には大満足してました。
思うに・・・第二部で梶原 善が活躍したからではなかろうか。
もうねぇ・・・大好きですよ善ちゃん。大好き。かっこいー。
美味しい役どころだった、というのも大きかったのかもしれない。主人公・松永 誠一郎(堤)を助太刀する領主。
平和な日々に安寧したくなくて、いっちょ死に花 咲かかせてやろうかぁ! て、心意気。
かっこいい。かっこいい。

話の筋も、分かりやすくて かつ面白くて、単純なのにきちんと人の心が描かれているところがお見事、と思った。
原作は隆 慶一郎の同名小説。それを中島かずきが脚色する形で、どれほど原作が生かされているか分からないけれど、非常にうまく、心理描写がなされているなと。

(以下フライヤーより引用)
肥後、熊本の奥深い山中、あの剣豪、宮本武蔵に育てられた若武者がいる。
名を松永誠一郎(堤)。亡き師、武蔵の遺言に従い山を下り、江戸最大の遊郭・吉原へと赴くは、時に明暦三年八月十四日。
「ここは極楽だよ、そして地獄かな―――」
謎の老人・幻斎(藤村 俊二)が、謎の言葉で誠一郎を迎えた、その時。
吉原を不穏な殺気が取り巻いた。
次々と襲いかかる秘密組織「裏柳生」の総帥・柳生 義仙(古田)。それに抗し、誠一郎の助太刀を買って出る旗本・水野十郎左衛門(梶原)。
血で血を洗う暗闘の中、戦いの理由を問う誠一郎に、義仙が言う。
「吉原御免状はどこだ?」
将軍家剣術指南役、天下の柳生が何故吉原を襲うのか。義仙が狙う「吉原御免状」とは何か。
吉原誕生に隠された大いなる謎を追ううちに、誠一郎は己自身の出生の秘密を知ることになる―――そして吉原きっての美しき名太夫、勝山(松雪)と高尾(京野)。ふたつの切ない恋心が、誠一郎に寄せる熱い情けの奥底に、揺れるおんなたちの哀しみとは・・・・・・。

ていうストーリィ。
多分 原作も面白い筈。読んでみようと思う。
色々と思うことはあったんだけど引用して打ったら疲れてしまった・・・ので、後日 追記するやも。しないやも。

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眠れないついでに、追記。
おひょいさんは、調子が悪かったのか、4・5回 噛んでました。心なしか具合が悪そうに見えたのだが・・・役作りならいいなぁ。もう結構な年だし、長丁場だし、無理はせんで欲しい。
ご隠居っぷりは見事でした。穏やかな物腰がダンディーで。

古田演じる義仙の、執拗なまでの御免状への執念が、何と言うか、凄く、説得力があった。
何故 彼が御免状を奪おうとしているかと言うと、御免状を出したのは徳川家康。その父を憎み嫌っていた男が、三代将軍・秀忠。御免状奪回は秀忠の願いで、何でかと言えば家康が許したものを幕府公儀にしているのが気に食わないから。そして、吉原が山の民(商人・職人・芸能者など、自由に国を行き来し幕府体制に組み込まれていない者たち)の隠れ蓑としての役割を果していることも、我慢がならない。要は、全て自分の物に、自分の思うがままにしたいという秀忠思いに、秀忠死去した後も尚、義仙は捉えられているのです。
そしてそんな義仙を愚かだと言い、平和に事を収めることを願う、柳生総帥であり義仙の兄である宗冬。
その辺りの心理描写が見事で・・・何とも上手く言えなくて自分の表現力の無さにほとほと困ってしまうんですが。
何て言うか、吉原御免状奪回の理由が、「出来事」ではなく「人の気持ち」であり、それが明確に、弱まることなくしっかりと表されているのが、凄いと思って。
舞台は小説と違って、台詞でしか人の気持ちを表せないじゃないですか(行動とか表情とか、そういうのもあるけど、いわゆるモノローグやト書きが無理、て言う意味で)。
それを、本当に見事に、「見せてる」ことに、感服したのです。
うう、上手く言えん・・・。
義仙の執着心を見せた、それは古田氏の力でもあるのか。

あと、私は強くて格好いい女にめっぽう弱いので、当然のように勝山太夫の死に様には心打たれたのでした。男前だー。
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by ling-mu.m | 2005-10-05 01:43 | 芝居/舞台