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みちのく旅行記 4
7月27日。
8:00にケータイの目覚ましをセットしてあって一回 起きたんだけど、起きてあー雨だよぉげんなり。と思った記憶はあるんだけど、次に覚醒したのは9:00過ぎでした。
はなまるマーケット見ながら支度して、チェックアウト。

宿からすぐの遊覧船 乗り場に行ってチケットを買って、奥入瀬丸に乗船。
乗客、アタシ一人。
・・・ま、こんな朝っぱらから雨の十和田湖遊覧しようって人もいないだろうね。
大体 観光客自体が少ないんだしね。うん。
多分300人ぐらい乗れる3階建ての船で、子ノ口まで戻ります。約50分。
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十和田湖は鬱蒼とした木々に囲まれてる湖。
その木々は岩肌に生えてる。
何でこんな所に生えれんだろう。
生命の不思議だ。
雨で相変わらず視界は悪くて、でもそれはそれでいいものよ。
そう思ったもん勝ちだわね。
雨だー最悪だー来た意味がない、じゃあ、稼いだアタシが可哀想。ワクワクしたアタシが可哀想。

ガイドさん(間違えたり噛んだりしてたから多分 録音ではない・・・と思う)に色々 説明してもらいながら、短い船の旅を終えて下船。
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小降りながらやむ様子のない雨の中、奥入瀬渓流を歩き始める。
10:45出発。写真は十和田湖と奥入瀬川の境目。
子ノ口から石ヶ戸(いしけど)までは約9kmあるそうで。
ガイドブックによると3時間弱かかるコースを、目標は2時間で踏破すること。
何故ならば、12:57に石ヶ戸から出る八戸駅行きのバスに乗りたいから。
それをのがすと3時間ちかく八戸行きのバスがないのね。
ホント、公共交通の本数の少なさには泣かされました。
車が切実に欲しくなった。

とにもかくにも、歩き出す。
傘をささずに行きたかったんだけど、カメラが濡れるのが嫌だったのでさしながら歩く。
ひたすら緑。緑緑緑。
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もう何ていうか・・・生命に圧倒されんだよ。
もの言わないし自らの意思で歩きもしないし、まず意志なんてものがあるのかも分からないし、
でも、紛れもなく命なんだよ。
生きてんの。取り囲むもの全部が。景色が息をしてるの。植物も水も。
種が落ちて生えて伸びて、それが当たり前で文句を言うとか言わないとかそういう次元じゃない、生きるとか死ぬとか選択することじゃない、ただ生きて成長してるっていう。
その単純さが羨ましくて妬ましくて清々しかった。
歩いて歩いて歩いて歩くしかなくて、黙々と歩く。ざくざく歩く。
歩きながら写真を撮って、撮ってくうちに自分が撮りたいものがちょっと分かってくる。

昨日バスから眺めた滝の数々は、直接 見ると大分 印象が変わる。
やっぱり、それなりに迫力があって見甲斐があるものだね。
何かの拍子に地面が割れて川ができて滝ができて湖ができて。
観光用に手を入れられたりわざと保護されていたり、そういうことも含めて長い歴史の一部。
地球の一部のちっちゃな歴史。

歩く歩く歩く歩く。
緑色に囲まれながら歩く歩く。
すれ違う人がだんだん増えてく。
ちょっと年いった夫婦とかちっちゃい子のいる家族とか若い女の子の集団とか。
同世代くらいの男の子が一人で歩いてて、おつかれーって言ってくれたのが妙に沁みた。
歩く歩く歩く。

石ヶ戸まであと2kmぐらい、てところでにわかに空が明るくなる。でも雨はやまない。
狐の嫁入り。
緑に降る光に、俄然テンションが上がる。
タイムリミットに追われながら歩く歩く歩く。
途中にもバス停はいくつかあって、そこでいくらか待ってれば目的のバスに乗れるのに、意固地になってどうしても石ヶ戸まで歩きたくって立ち止まらずに歩く。
あと20分だーでも石ヶ戸のバス停が見えない。
晴れたせいで気温が上がって汗が流れてくる。雨はいつの間にかあがってた。
歩く歩く歩く。最後はちょっと走る。
大きく曲がった道を折れて、現れたログハウス風の休憩所。着いたよー!

12:50。
ギリギリで、石ヶ戸のバス停に無事、到着しました。つかれたー。
目標達成。勝った!(誰にだ。結局は勝ち負けかよ・・・)
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歩き終えたあとの足元。
すーごいぬかるんでたのね。
遊歩道が整備されているとは言え、土ですから。
水溜り入りまくりよ。







休憩しつつバスを待って、八戸駅に向かう。
空はすっかり晴れわたって、自分で歩かなくていいって何て楽なんだ・・・と思いながら一時間半。
15:00前の新幹線に乗り、18:00過ぎに東京駅着で、ただいま。
家族へのお土産に買ったにんにくせんべいがマージうまくて、これは是非みんなにも食わせたい。
青森はにんにく生産日本一なんだって。りんごと米だけじゃなかったのね。
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by ling-mu.m | 2005-07-31 00:09 |
みちのく旅行記 3
そんなこんなでバスに再び揺られて十和田湖着。
雨は相変わらず降り続いてますよ。
今日のお宿は国民宿舎 十和田湖温泉。素泊まり4300円。
チェックインして荷物を軽くして十和田湖散策へ。
つっても見ものは乙女の像と十和田神社ぐらいなもんで、折角 来たんだしってことでそこを見に行くべく湖畔を歩く。
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雨にけぶる湖もなかなかの風情。
十和田湖は、何かの拍子に陥没してできたカルデラ式湖で、水が結構 澄んでて綺麗なことが自慢らしいです。
確かに綺麗。近くも遠くも。
写ってるは恵比寿大黒島って言うんだったか。
縁起のいい名だねぇ。
小道を歩いていくと突き当たりに高村光太郎作・乙女の像があるらしい。
しかし人がいなかったよー。
閑散というより、無人。
乙女の像に向かう時(17:30ぐらい)は、まだ観光客ぽい人らとすれ違ったけど、帰りは全然。
まぁまだ7月だし平日だし雨だしねー。
それに何より、ご飯 食べれる所が大体18:00迄だったりすんのね。
うろうろする意味がないのね、像と神社 見ちゃうとね。

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フラッシュたいたせいで暗くなってるけどホントはもうちょっと明るかったよ。
十和田神社に通じる開運の小道。
でも樹が鬱蒼と茂ってて結構 怖かったのね。
やべー何か出るんじゃないの、てビクビク進んでたんだよ。
でも、途中で大きな一枚岩が「日ノ神」「水ノ神」て祀られてるのを見て。
そんで安心した。
神様いる場所なんじゃん。て。
単純だけどね。

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表札から程なく十和田神社に到着。
お参りして、乙女の像への道を行く。この像は、十和田開発に功労のあった3人の人を称えたものだそうで。
高村光太郎の作なんだけど、身体は若い女の子をモデルにしつつ、顔は妻の智恵子に似せてんだそうだよ。
結構ふくよかな裸婦像。
写真は汚いけど、それなりに素敵な像でしたよ。ええ。

そっからまたプラプラして、さて朝から何も食べてないし、来たからには名物だというヒメマスを食べんとなぁ。と思ってご飯 食べれるところを求めてフラフラ。
水が綺麗すぎて魚が棲みつかなかった湖でどうにか漁業を、と思った人が数々の失敗を重ねながら成功したのがヒメマスなんだそうだよ。
誰もいない道を歩きながら電気が着いてる食堂を見つけて入る。
かえで、ていう民宿もやってるところ。

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頂きましたのはヒメマス定食。
2500円。
ちょっと高いが他が開いてないから、まぁ仕方ないね。
刺身と塩焼きで食しましたヒメマスは、淡白なお味でなかなかのお味。
塩焼きが美味かった。
ご飯と味噌汁は問答無用で美味いしねー。
有線なのか何なのか、今まで聴いたこともない、明らかにウレ線じゃねぇ邦楽をBGMに、誰もいない食堂で誰も通らない道路を眺めながら一人でご飯を食べていると、無性に笑いがこみあげてきてエヘラエヘラしながら怪しい人になってました。
何か おかしくってさー。
何やってんのかね この人。て。

食べ終わって、アタシが出た瞬間に店の電気が消された。はは。
することもないしのーという訳で宿に帰る。
六畳ぐらいの和室部屋。
廊下は歩くと激しく鳴るし隣の部屋のテレビやら話し声は聞こえて来るし、安普請なのね。

食休みしてからお風呂へ。
大浴場だけど一応 温泉。
脱衣所の電球が切れかけでちっかちっかしてて、そういうのも素直に怖いアタシは勘弁してくれよーと思う。
予算が少ないとは言え金とって経営してる宿泊施設なんだからさ・・・そこはしっかりしてくれよう。
誰も入ってない、入って来ない大きいお風呂はしかし気持ちいいわ やっぱり。
お風呂に浸かる幸せを知ってる人種でよかったなぁ。

部屋に戻ってからはすることもなくて、テレビつけて台風情報を聞く。
何か関東は大変そう? あっちは全然 台風という感じがしませんでしたよ、雨は降り続けてたけど。
明日 晴れてくんないかなーと思いながら予定を組み立てる。
奥入瀬渓流リベンジしようと思ってたのね。
昨日 寝すぎたせいで眠れなくて、結局3:00ぐらいまで本を読んでから就寝。
旅のお供に持ってきた「四日間の奇蹟」を読破してしまった。別に何てことない小説。
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by ling-mu.m | 2005-07-29 22:22 |
みちのく旅行記 2
7月26日。
早く寝すぎたせいで夜中に何度か目を覚ましたんだけど、結局 起きて活動し始めたのは7:30ぐらい。
朝食はバイキングってことで食堂へ。家族連れやカップルがちらほら。まだ時間早いからね。
腹の具合があまりよろしくなくて、でも一応 何か食べとかないとなーと思って、卵焼きと味噌汁だけ頂く。
窓際の席を取って朝の日本海を見ながら。波は穏やかだけど空はどんより。やはり雨は避けられぬのか。

花まるマーケット見ながら準備して、チェックアウトしてまた駅まで送ってもらうべく今度は他のお客さんと一緒に宿のバスに乗る。
艫作駅で降ろして貰って電車を待つ。
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駅の壁に張ってあった絵。
何か和むべ?
でもこの絵の下には「御用だ!」って、あの、冗談か本気かよく分からんオウムの指名手配チラシが張ってあるんだけどね。
何かヤだったからフレームアウトさせましたよ。ええ。

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線路は続くよ何処までも。
線路撮る時はいつも こういう構図になってしまう・・・。
他に撮りようがあんまり ないっていうのも あるかもだけど、こう、向こうまで続いてるのね見えないんだけどねっっ。ていうのが好きなんだと思う。
線路でも道でも。
艫作駅は無人駅なんだけど花が植えられてて それが綺麗に咲いてて、いい感じに鄙びた所でした。
大体にしてどの駅もそんな。
不便だろうけど、自給自足の暮らしをしてるんだろうね。


また五能線に揺られて海岸線なぞりながら、向かうは青森駅です。
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昨日はよく晴れてたんだけど、生憎の曇天。
お願い降らないでーという思いも空しく、海岸をはずれて内陸部に入ってきた辺りで遂にパラパラと電車の窓に雨粒が。
あー降ってきちゃったよーでも雨足 弱い弱いこれなら大丈夫ー。
何がって、午後に奥入瀬渓流をサイクリングする予定だったのね。チャリ借りて。
だから、あんまり ひどく降られると困るのね。

結局 微妙な降り方の中、川部駅に着いたのが正午、そこからはまた奥羽本線で青森まで。
30分弱で青森駅について、流石にデカいねここは。
青森と十和田湖の間にJRバスが通ってて、これは完全に観光バスでこれまた本数が少ない。
このバスの少なさにはホントに悩まされた・・・。まぁそこを取っ掛かりに予定が立てれるからいいんだけどさ。
その十和田湖に行くまでに奥入瀬渓流が通ってるのね。十和田湖にそそぐ河な訳だ。
で、全行程をバスで行くのはつまらないからと思って、途中下車して観光センターでチャリを借りて写真 撮りながら奥入瀬渓流をサイクリングする予定だったのさ。

取り敢えず乗車券を買ってバスに乗り込み、青森駅を発ったのが13:00。
録音された音声ガイドが流れ出して観光案内をしてくれる。
でもアタシはそれを無視して車窓の外にも目をくれず(だってまだ街中だし)、3日目にどうにか三陸鉄道北リアス線に乗ってから帰れないかと画策する。
だって もう名前が素敵じゃんか。リアス線。どうせなら太平洋側にも行きたかったし。
でも無理そうで断念した。
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で、外を見たらいつの間にか街は抜けてて自然の景観が増えてくる。
八甲田山をがーって走るルートなんだけども、残念ながら音声ガイドさんが案内してくれる景色はことごとく見えない。
雨で けぶっちゃって視界 悪い悪い。
バスの窓から撮ったんで水滴 写っちゃってますが。
まぁこれはこれで雰囲気あるからいいけどね。


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いくつか停留所があって、ピンポン押して降車をお知らせする方式。
長い行程なので途中休憩が何度か挟まれる。
かやの茶屋て所で長寿の麦茶なるものが無料で飲めるので頂いてきた。
「一杯で3年、二杯で6年、三杯飲むと死ぬまで長生きする」んだそうですよ。
死ぬまで長生きってどういう意味だ・・・とか無粋な突っ込みは胸に秘め、素直に頂いてきました。
あったかくて普通に美味。

バスに揺られて揺られて2時間、アタシの目的地である焼山に着いたのが15:00。
おいらせ渓流観光センターなる所でチャリを借りるべくコンニチワー。
降ってますけどこんぐらいの雨なら自転車で走れますよねー? 借りれますかー。
え、はい、えーと、走れると思うんですけど、でも、子ノ口(ねのくち。チャリ返すとこ)16:00までなんですよー。
えっっ!!
だって ここ18:00までなのに しかも乗り捨てできるってガイドブックには書いてあるのに駄目なんだ!? そうかー。・・・・・・・。

という訳で奥入瀬渓流サイクリングは中止。
でもバスは行っちゃって次のは一時間半後。しかし他に移動手段は無く。

しょんないから待ったさ。待ちましたよ一時間半。
煙草ふかしながら、でも腐っても仕方ないべやーて。
待って乗って、結局 十和田湖までバスに乗る羽目に。がー。
でも、これが思いの外よくてね。
バスに乗り込んで、奥に行くの面倒くさかったから運転手さんの左斜め後ろの席に乗ったのね。
したら、運ちゃんが無言で親指を自分の真後ろの席に指すの。
そっちのがよく見えるんですか? て聞いたら、途中まではね、て。だから素直に従って席を移しまして。
で、またバスで眺める渓流もなかなか よいのよ。川のすぐ隣を道路が搬送してる形だから。
名所ごとにバスが停まってくれるし。
ある程度 行って、そしたら運ちゃんがまた今度はそっち、て最初に座ろうとした席を指してくれて。雲井の滝まではそっちね、て。
瀑布街道って滝がいくつも見える区間があるのだけども、雲井の滝は一番 立派なぐらいの滝。
正直しょぼーいのが多くて、ていうのはアタシが滝って言うと迫力ある音と水飛沫あがってるヤツが好きだからなんだけど、まぁだから車内から見て おおっ! てなる滝は少ないよ正直。
雲井の滝を過ぎたら、いいよ、て言われてまた席を戻る。その口数の少なさがさー。何かぐっとくるべ?
奥入瀬渓流がそそぐ十和田湖に出て、そこが子ノ口なんだけど、アタシはそこでチャリを乗り捨てて歩いて休屋(やすみや)っていう湖の向こう側まで歩くつもりでいたのね。
まぁ夜までには着くだろーて適当に考えて。でも結構それが無謀だったぽいことがバスに乗ってて分かりました。はい。だからチャリに乗れなかったのはある意味 神様の思し召しかもしんない。
子ノ口から湖沿いに休屋までバスは走るのだけど、音声ガイドもなしでぼーっと外眺めてたらさ、ぼそっと、またもや運ちゃんに、下見な、て言われて。
ふん?て何気無く下を見たら、湖の水が青いんさ。凄い綺麗なのね。
思わず すげーって喜んでたら、一番水が綺麗なところ。てまたぼそっと教えてくれたのよ。
おかげでアタシはすっかり上機嫌でした。ははーん。

あげれる写真がないわー。
アタシがぽつねんとバスを待ったところでも見て頂きましょうかね。
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by ling-mu.m | 2005-07-28 21:31 |
みちのく旅行記 1
久し振りに旅カテゴリが使える喜び。
夏休み突入と共に、東北地方に一人旅してきました。
7月中にどっか行くかなーと考えていたところ、たまたま読んでた漫画に青森に五能線て鉄道が通ってる、て出てきて、じゃあそれ乗りに行くかーて目的地を決定。さして深い意味は無し。強いて言うなら気持ちは割と北にはあったかな。何となく。

7月25日。
諸般の事情により心身ともにちょっと衰弱気味での出発。ついでに徹夜明け(懲りてませんスイマセン>某2人)。
出発から時間ギリギリの旅。まず家を出るのが遅かった。8:13発の東海道に乗るのに、横浜着いたのが8:10ぐらい。しかも定期が折れてるせいで(生身で尻ポケに入れてるからです・・・)自動改札でひっかかる。くそう。
朝の通勤ラッシュの東海道線はいつも通り不愉快 極まりない混み様ですが、くそうお前らなんか所詮 社会のいち歯車でしか無いちっぽけなサラリーマンなのだ! とか割と意味の分からない悪態をつきつつ、でもアタシは夏休みだもんねへへーんとか頑張って優越感を保ちながら堪える。いつか自分も歯車になることは考えなくてよし。

8:52東京駅発の秋田行き・こまち7号に乗るのに、東京に着いたのが8:43。みどりの窓口でハラハラしながら並んで、切符 買ってホームにダッシュ。
アタシにとって、新幹線=東海道本線だったから、こだま・ひかり・のぞみ以外の新幹線って新鮮。そして秋田行きには自由席がないんですって! 全席指定なんですって! えー。知らなかったよ このヤロウ。
新幹線は無事に発車して上野・大宮の順に停まり、「大宮の次は仙台に停まります」のアナウンスにビックリする。いきなりそんな遠くかい!
いやー。世間知らずがバレるわ。まぁ世界広げるための一人旅だから。これも勉強。

睡眠をとろうと試みるもののうまく寝付けず。隣のサラリーマンがすげぇ動くのね。うざい。
仙台を過ぎた辺りから うつらうつらして、どっかで(大曲かな)進路変更(車両が逆に走り出す)をしたんだけど、そこで起きる。
頭は割とすっきりして、外はすっかり田園風景。雨から逃げるように関東を出て、曇り空で心配だったんだけど秋田はのどかに晴れてました。このまま晴れ続けてくれるといいなーと楽観視。

約4時間かけて、12:56に秋田駅着。階段を登って改札へ・・・・・・ちっさー。自動改札2機ぐらいしかないのに駅員さん5人くらいズラーッて笑顔で。怖いよ。
みどりの窓口で青春18切符を購入して、奥羽本線のホームへ。
行ってみたら電車のドアが閉まってて、まさか乗り遅れかーっと思ったら、電車に備え付けのボタンで乗客が開閉する仕組みなんだそうな。そういやどっかで聞いたことあるなーそんな話。冬の寒さ対策ですか?

13:13、秋田駅を出て1時間10分ほど電車に揺られる。
今回は、とにかく移動時間が長い旅です。電車でもバスでも。路線が無くて本数も無いからどうしても そうなってしまうのね。

14:20、東能代駅着。長かった・・・。目の前に座った「ジジババの家に子供だけで遊びに来た」風情の少年2人(横におじいちゃん)がうっるさくてさー。背格好が一緒で着てるものが全部おそろいで名前も かずきとゆうき、てあたりからおそらく双子ではなかろうかと予想するんだけども、アタシの隣に座った女子高生2人(冷やし中華を具ナシで食べるのは空しいか否かを語り合っていた)が彼らを見て可愛いねー、子供欲しいなーと抜かすのを横目にあーこういう感覚を持ち合わせないアタシって心底 子供が嫌いなのね と再確認。
ところで能代ですよ。能代工業ですよ。田臥勇太はまだ向こうに残ってるのかしら。

東能代で乗り換えて目的の五能線へ、いざ。やっと写真を撮り始める。
今回はデジカメとフィルムカメラと両方 持って行きました。でも主に撮ったのはフィルムの方。
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広がる田園風景。概ねこんな具合の景色。駅舎は何処もちっさいし木造。途中までは無人駅が殆どのようで、降りる時に車内で運賃を払う方式。ちなみにドアは自分で開閉。うーん、田舎。素敵。
制服の子供たちが沢山 乗ってた。部活とか補習とかで学校があったんですかね。色んな制服を見たので、あの辺は学校が多いのでしょうか。女の子は きもち素朴でギャルくない。よい。
何弁なのか細かいことは分かんないけども、東北っぽい言葉で喋ってんのねみんな。
「わだば好きな人いてさー。ガッコのセンセなんだわー」とか(作ってないよ。ホントに言ってたのよ)。

五能線は日本海に面して海岸線をなぞる形で通ってる鉄道です。JR線ね。
本数が少ないんだけど、観光鉄道ではなく生活に根ざした線のようで、しかしこれ乗って学校に行ってるような子は不便で仕方なかろうなぁ・・・。と、制服の子が降りるたびに思いました。
大人はみんな車で生活してるんだろうね。

本数は少ないんで容易に途中下車ができないのが痛いところなんだけど、ひとつぐらい寄り道をしよう、と思って あきた白神駅で下車。15:00過ぎぐらいだったかと。
車窓から海が見えていたので、駅舎の隣の観光センターみたいな所で歩いていけるか聞いてみたらすぐ近くだと。
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天気はもーすっごい良くて夏の暑さでした。目の前に海があって走らない訳がないわー。
トレーラーハウスを抜けて(キャンプ場があるのね。テントがいくつか張ってあった)斜面を下ると、車道の向こうに階段が。





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浜辺ではなく いかつい岩の向こうに日本海が広がってました。
泳いでる親子が一組とバーベキューやってるグループ、釣り人のおっちゃん2人。
夏休みといえど7月の平日だからね。そんなもんなんでしょう。
釣りのおっちゃんに話しかけたら、日本海は日没が最高よーと教えてくれた。台詞の8割ぐらい何言ってんだか分かんなかったんだけどね。正直ね。

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あっつい中 気がすむまで写真を撮って、流石に疲れたわー水分が足らんっ。
てなったので、かき氷を食べました。
レモン味200円。うまい。
ひろーい駐車場のある小型サービスエリア? て感じのところだったんだけども、車は停まってないわ人はいないわ、やっぱり まだシーズンには少し早めなのね。
海を背に振り返れば山。緑濃い山。これが世界遺産・白神山地ですかね。
今回 白神山地のトレッキングはしなかったのだけど、機会があれば是非 行きたい。十二湖めぐりとかしてみたい。でも一人でトレッキングは何かめげるから誰かと一緒がいい。

ひとしきり歩いて、流石に熱射病が心配になり大人しく駅で電車を待つ。
また五能線に乗って、宿をとってある艫作(へなし)駅へ。
しかし困ったことに夏の間はダイヤが変わるとかで、4つ行った先の岩館駅で50分 待たされる。
事情は良く分からんのだが、まぁ どうしようもないので待つ。
ちょっと外に出て写真を撮ったりもする。時は夕暮れ。
実は今日の宿というのが、海岸に作った温泉に浸かりながら日没が見れるというのがウリの所で、つまり日没に間に合わないと宿代を奮発させた意味がパーになるのでちょっと不安だった。
夏だしまだ5時台だし大丈夫よーと自分に言い聞かせつつ待つ。
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しかし車窓からの夕日もなかなか。五能線に乗りながら眺める日没というのも、またオツなものかもしれませんな。
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落ちる太陽に照らされて輝く日本海を見ながら、まだ沈む前に艫作駅に着。18:20ぐらい。
そこから宿に電話して車で迎えに来て貰う。走ってみたら全然 歩ける距離で何だか申し訳ない。
今日のお宿は黄金埼 不老ふ死温泉というスゴイ名前のとこ。
日頃 死にたい死にたい言ってる奴が不老不死とはまた矛盾した話じゃねぇかってなもんですが、まぁそこはご愛嬌。アタシは夕日を見ながら温泉に入りたかったのだよ!
チェックインして、今日の日没は19:00ぐらいですよって言われて ひと安心。
照明がないから露天風呂は日没までの営業なんだそうです。

ちなみに部屋はビジネスホテルのシングルルームみたいな洋室。旅館なのに一人用の部屋がある、てのはある意味 有難いですな。ホントは和室がよかったけど予約した時には満室だったらしいです。残念。

部屋に荷物を置いて、いざ。海岸に建てられた温泉で、お湯はかーなりぬるめです。日没見るために長湯するからなんだろうけど、それにしたってぬるいよー。風もあって寒いくらいでした。
でも、水平線に沈みゆく太陽にはやはり言葉を失いますね。綺麗。
あれがすーごい遠くのこことは全然 景色の違う場所にあるっていうのは、正直 想像がつかない。
不思議。
うーん、しかし、これなら お風呂 入るより写真が撮りたかったかなー。ちょっと舌打ち。
でも まぁ、自分だけの記憶ってのも悪くはないかな。うん。

露天 出て、正直そのままじゃ寒いので大浴場であったまってサッパリ。
部屋に帰って、食堂でゴハンー。
ひとりで豪華なゴハンは結構 さびしい。しかも体調の都合であんまり ものが食べられない。
普段ならモッタイナイオバケが出る精神、ご飯粒を残すと目が潰れる信仰のアタクシですが、今日ばっかりは仕方がない。食べれるものだけ頂きました。味は、まーそこそこ。
ご飯の美味しさって一緒に食べる人とかその場の雰囲気に左右されるところが大きいからね。
一人旅には素泊まりだな、と学習。
ていうか一人分にしては量が多すぎです。写真はうまく撮れてなかったので断念。

ゴハン食べ終わってまだ20:30。
することないしテレビつまんないし、徹夜だったから眠いしで、日付が変わる前に就寝。
一日目はこれにて終了。
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by ling-mu.m | 2005-07-27 23:19 |
月がキレイだったりしてさ
神楽坂のちっこいお祭に行って来た。
狭い所でごみごみしながら肉まん食べて焼き鳥食べてお酒飲んで煙草吸って通りすがりのあんちゃんに阿波踊り教授されて何か楽しいじゃーん。な夜。
明日が阿波踊りの本番らしいよ。はっぴ着て踊り狂うのかしらん。楽しげ。
屋台もホントちょっとしかなくて若い兄さん姉さんや商店街の人っぽい面々があわあわしながら切り盛りしてて地元ーな感じ。
神社にステージが出来てハモニカ隊が心地いい音色を不器用に奏でててこころ和む。
浴衣の女の子が可愛くて目の保養。でもサンダルはイヤよー下駄を履いて頂戴。巾着持って頂戴。
そんなに暑くなくて風も気持ちよくてお月さまが丸くてピカピカ。
ふふふふん。な夏の夜。

お祭ひやかしたあと河べりのカフェでうだうだ。
でっかい四角い建物バックに電車が走ってくと水面に車窓から漏れる光がゆらゆら。
どーでもいいような話しながらタイ風冷麺の海老が美味い。海老ならなんでも美味いんだけど。
楽しいなーって。気持ちいいなーって。
こういうちっちゃーい何でもない日を積み重ねて生きていくのは悪くないのかもしれない。

すごく冷静な気持ちで鬱にもならず興奮もせずに死ぬこととか生きることについてずっと考えてる。いつも考えてる。
そうして生まれる色んな想像や信念や疑問や渦巻く気持ちを形にしようと思う。
腐るほど時間のある夏休みだし。どうせ明日も生きてるんだし。

ふふふふん。ふふふふん。
楽しい時間があったこととそれを共有してくれる人がいることを忘れちゃあ駄目だ。よね。うん。
おやすみなさい。
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by ling-mu.m | 2005-07-22 01:10 | 日々
鈍獣
WOWOWで去年だかに岸田國士賞を獲った工藤官九郎が脚本 書いた「鈍獣」を観る。

何か・・・きもちわるい。後味 悪い。つまんないし。
つまんない。つまんないんだよ。これで岸田賞? そうなんだ・・・。ふーん・・・。

きもちわるい。気持ち悪いのは多分 正解なんだよね脚本的には。後味が悪いのも。
もうハナっから面白くなくて、何処が駄目なんだろう何で駄目なんだろう、て考えながら観てたんだけども判明せず。
だって面白いとは思うのよ。脚本はね、要所要所 面白いのね。ギャグもね。笑いどころは少ないんだけどね。でも面白いと思うのね。でもつまんないの。
はぁー?
自分でも分からん・・・。

役者。ねずみの三銃士はいいのよ。池田成志と生瀬勝久と古田新太。またもや古田氏。最近 縁が続いておりますが。生瀬さんがスゴイ。卑屈な演技させるとスゴイ。その微妙な心理表現が。参りました、て思う。目が怖いよね。あの目で見られたくないなー。
古田氏はいささか飽き気味。連続して見すぎた。
女性人がイマイチなー。個々の演技は好きなんだけどどうにもしっくりきてないって言うか互いに馴染んでない気が。した。
乙葉と西田尚美と野波麻帆。

うーん・・・気持ち悪さが消化できない。
寝る。
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by ling-mu.m | 2005-07-21 03:39 | 芝居/舞台
髑髏城の七人 アカドクロ
友達に借りたDVDで劇団☆新感線の「髑髏城の七人 アカドクロ」を観る。
2004年の春にやったヤツ。再々演って言ってたか。
正直 新感線には全っ然 興味がなくて、BSで舞台放映してくれる数少ない団体なのにそれも観てなかったっていう勿体ないことをしてた。
本で主宰・いのうえひでのり のインタビューを読んで初めて関心を持って、舞台の古田新太にも目覚めたし何でだか「吉原御免状」のチケットも取っちゃって(何か・・・イキオイ?)、したら友達がDVDを持っていると言うので、まず観とこう、と思って貸して貰ったのです。
結果的には、観て良かったな、ていう感想。

派手だね!
流石 歌舞伎と銘打っているだけあります。いのうえ歌舞伎の走りはこれなんだよね? 当時の斬新さは如何ほどだったのか。97年・・・アタシ中1かー。幼いな。

音楽が派手。照明が派手。物語も派手。衣装はそうでもないけど。
エンターテイメント! ですね。ハリウッド的なノリ。人物の心理が明快で明瞭。細かく演出してる隙間がないから、逆にすっきりして変に引っかかることなく するっと話を飲み込める。爽快です。気持ちよく観終われる。

パラレル戦国時代。
織田信長の影武者だった捨之介(古田新太)と蘭丸(水野美紀)は、彼が死んで後 流浪の民と色町の経営者になっていた。天下統一の夢は潰え、戦場からは身を引いていた二人。しかし、自ら天下を獲ろうという画策を立てる、もう一人の影の者が「関東髑髏党」を率いて天魔王を名乗り、大阪から迫り来る豊臣の軍勢を迎え撃つ、その戦に巻き込まれていく。
ヒロインは、築城の民である沙霧(佐藤仁美)。髑髏城の地図を盗み追われている彼女を捨之介が助けるところから話は始まる。
他にもにぎやかく色んな人が出てきて、いつの間にか七人 揃って、最終的に髑髏城に天魔王を討ちに行く、て筋書き。

古田新太が主演。
デブなのは変わらないのに格好いい。やばーい。
でももうちょい重い演技の方が好きだな。軽すぎる感がある。水野とノリが0.5ぐらいズレてる。
天魔王役と一人二役。天魔王が捨之介と同じ顔をしている、その意図は、やはり捨之介の心にさえ巣食う天下獲りの野望という暗い部分を表しているんだろうか。それとも単に観客をあっと言わせるためだけか。・・・いやいやー。違うよねぇ。

水野美紀はなかなかの迫力。最終的に裏切る、でも信念は通す悲しい人間を男前に演じてた。
最近 見ないけど、さっぱりした喋り口が好き。「女子アナ」観てたなー。

佐藤仁美も好きなタレントの一人。何となくキツめなとこがね。「R-17」で初めて知ったんだよ。たまにホンジャマカの石塚と旅番組やってたよね。再放送で3回ぐらい観てる。
今回はまっすぐで正直な幼い少女の役で、無邪気さが分かりやすくて いい。感情表現がストレートなキャラで、見てて安心する。

坂井真紀もヒロインだね。色町の極楽太夫、でも本当は雑賀の残党で鉄砲作りの名手。これまた男前で。舞台演劇のヒロインて格好よくなりがちなのかな。すーごくオンナオンナしてるのってあまり見かけた記憶が無い気が・・・。自分が男前な女の人が好きだからそういう印象を受けてるだけかな。それもありうるな。

あと、アタシの大好きな梶原 善が出てるのだよ! もースゴイ好き。スゴイ好き。「王様のレストラン」でパティシエやってた人ね。三谷作品によく出てる。何かねー、何が好きって訳でもなく好きなんだよ。雰囲気? まとってるものが魅力的なのさ。

活劇で歌舞伎で戦国時代だから殺陣のシィンがわんさとあって、でも飽きずに楽しんで見れた。かきぃん、かきぃん!! て。音響ってすごいね。照明も。場面をとてもリアルにする。今回は特に照明に惹かれた。例えば人が切られた時に赤い照明を重ねるとか、そういう何気無い演出に目がいった。なるほどねー、て。まぁ照明の勉強しなきゃなと思ってるから、てのもあるんだけど。

髑髏党の皆さんが仮面ライダーの敵役みたいな仮面かぶってて、顔が見えなくて可哀想だなーてずっと思ってた。ぬらぬらしてんの。そこだけ世界観 違って、秀吉とか家康とか普通に名前が出てくるんだけど何か違和感を感じる。髑髏党だけ異国の人みたいで、日本っぽくない。その違和感も多分 計算のうちなんだろうけど。

橋本じゅん演じる抜かずの兵庫が率いる関八州荒武者隊(味方)の面々が、これでもかって程にダサダサの、ギャグみたいなメイクと衣装で、ここまでやるかーって感心した。この舞台、顔のいい男がいないのね。キャスティングで。それでもこんだけ格好良く出来るってなかなか無いんじゃないかなーと思った。例えばこれが映画で同じキャストでやろうとしても無理なんじゃないかしら。


カメラの台数がすごい(10台以上 使ってるらしい)から、いい映像で観れるんだけどその分 映画的で芝居としての純粋な見方は出来てないなって思ってしまうのは仕方ない。単純に楽しめればいいんだけど、そうもいかない。映像で感動2割増しぐらい出来る。そこが気に入らない。
やっぱり生で観てナンボだろう、て、その考え方は覆らないなー。

「吉原御免状」が楽しみだー。売れっ子・堤 真一が観れる。梶原善も出るんだよー。
下半期のミーハー祭は、これと「天保十二年のシェイクスピア」で完璧だわ。
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by ling-mu.m | 2005-07-19 04:10 | 芝居/舞台
リアリズムの宿
久し振りに映画を観る。
ツタヤをぶらぶらしてたら偶然 見つけた長塚圭史の出演作。
役者・長塚を見ようと思って借りてきた。

山下淳弘・監督作品。
映画を撮るために、ひなびた温泉街に来た坪井(長塚)と木下(山本浩司)。待ち合わせの駅に来てみたら、そこにいる筈の船木がいない。隣には互いに何となく知っている男。金を持っているのも船木、全ての段取りを取っていると思われていたのも船木。しかし奴はなかなか現れない。仕方なしに、何となく ぎこちないまま旅をする2人。

長塚さんがアンガールズの髪型 丸い方に見えて凄い嫌だった。何でそんなダサい頭してるの。
あんまりパパさん(長塚京三)と似てない。とにかくすごいタレ目だし。わざとでしょ? て聞きたくなる。
長塚氏が喋ってるところを実は見たことがあって、ウチの学校にこないだ新しく建物が出来て、その杮落とし記念公演でウチの学部の教授と長塚氏が対談する、て企画に行った時のことなんだけど。
もっと声が低かったイメージがあるのだけど。演じてる時と普段とじゃ違うのかな。それともアタシの勘違いかな。
役者・長塚は、まぁ嫌いじゃないけど そんな魅力的な訳でもなく。映画の空気のせいかもしれないけど。
坪井も木下も、どうってことない人間。
坪井は脚本家、木下は映画監督の駆け出し、て設定らしい。
「貴方の映画 観ましたよ」て話を互いにしてたりする。

希望なんか見えない。でも絶望もしてない。
何となく日々は過ぎていくし、でも夢はあるのかな、て。曖昧な感じだけど。
ものっそい前向きな訳でもなく、でも笑ってるし。

だらーって観るには ちょうどいいかもしんない。
短いし。80分ぐらい。

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by ling-mu.m | 2005-07-18 02:12 | 映画
パリアッチ(pagliacci)
新宿の全労災ホール/スペース・ゼロにて、クリオネプロデュース#3「パリアッチ」を観る。
ペンギンプルペイルパイルズの倉持裕の作・演出で、小林高鹿とラーメンズ・片桐仁が出演するためチケット発売と同時に意気込んで申し込んだ演目。
そしたら席が一番前のど真ん中で。
高鹿が、仁君が3メートル先に!! ていう状態だったのでもう全然 落ち着いて観れませんでしたよ。ええ。
いいんだ今日はミーハー祭だからっっ。

高鹿さんとの出会い(ぷ。)は「R&J」で、その時に遠かったけど凄いうまいなと思って、また観なきゃと思ってた。
久し振りに見る高鹿さんはやはり素敵ガイでした。
でも正直 役者のうまさとか測れる距離ではないなと思った。
物語そのものも全体像を捉えられなくて、視界に入りきらないってのはつまりそういうことなんだと思う。
客観的に眺めるということが不可能。

今回は同じく倉持さん作の「」より登場人物も多くて話も複雑で、だから終わった時にわかには信じられなかった。
「え、え、まさかこれで終わり!?」て。「何も分かってないじゃん!」て。
まさかあんな切られ方をするとは思わなかった。
結局のところ核心は何も明かされていなくて、事の真相も語られずじまいで、あまりに不親切じゃないかい!? と思ったんだけども、帰り道に整頓してみたらそれでも何となく納得いくことはできたかもしんない。でも出来ればもう一回 観たい。もう少し冷静に・・・。

今回はもうはしゃぎすぎた。喜びすぎた。特に片桐仁に。
人様んちの片桐氏は当然 ラーメンズでコントやってる時より変態度は低いしそれなりにまとも。それがつまんないような新鮮なような。
演技という面では他の俳優さんに劣るんじゃなかろうか、と思ってたんだけども全然そんなことはありませんでした。ごめんなさい。
太朗(片桐家長男)が一歳になったそうです。おめでとう!

瀬戸カトリーヌがいい味 出してた。キャラ設定がまず いいのかね。
伊達暁が出てて、阿佐ヶ谷スパイダースこれで2人制覇(別に勝ってない)。長塚さんも秋に役者やるようなので要チェック。
ペンギンプルペイルパイルズの本公演も控えてるし、また高鹿さんが観れるかと思うと胸が躍るね。ぼくもとさきこも可愛かったし(ちびっちゃいのが意外だった)。でも脚本はこれより礎の方が好きだな。分かりやすいし。他の戯曲も読も。
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by ling-mu.m | 2005-07-13 23:37 | 芝居/舞台
LAST SHOW
渋谷はパルコ劇場にて初の観劇。
阿佐ヶ谷スパイダースの長塚圭史が作・演出をした「LAST SHOW」。
出演は風間杜夫、永作博美、北村有起哉、中山祐一朗、市川しんぺー、古田新太。

舞台を観て、初めて泣いた。
泣きながら、ちゃんと生きてみようかなと思った。
記念に初めてパンフレットを買ってみた。
色んなことを考えながら帰った。
一回 整理してすっきりさせてから明日にでもレビューを。書こうと思うので。

気持ちはひとところには無いけど。
あそこで自分が泣いたことは、覚えておこうかなと思う。

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追記。7月12日。
家族について描かれた芝居で記憶に残っているものってあんまり無い。記憶云々の前に、あまり観ていない気がする。
先月末に観た黒テントの「帝国の建国者」は、家族を描くことで訴えかけをしてくるけど核として家族というものは無かった気がする。
そういう意味で、「LAST SHOW」は自分にとって新鮮なホンだったのではなかろうかと思う。

小さなTV番組制作会社に勤める石川琢哉(北村)は、野心ばかり強くて才能がない。しかし、捨てられた動物を保護して動物王国を作り話題となった渡部トオル(古田)のドキュメンタリィ番組のディレクターとなり、ヤル気に満ちている。そんな彼の妻は、子役時代に一世を風靡した、現在 落ち目の女優・美弥子(永作)。琢哉と共に番組を作るカメラマン・中島(中山)の容赦ない発言のせいで渡部の怒りを買うが、彼が美弥子のファンであり彼女と引き合わせるという条件で渡部を引き止める。
そんな折、石川家を訪ねてきた初老の男性。彼は、琢哉が幼い時に別れた実の父親・勝哉(風間)だった。記者会見放送で2人の結婚を知った勝哉は、お祝いに来たと言い、家が改装中なため今はホテル住まいだという。そんな彼の訪問に大喜びし、泊まって行けと無邪気に勧める琢哉。それが、勝哉のどす黒い復讐心を果させるきっかけを与えてしまうことになる。

古田新太スゴイ。うまい。今更 過ぎて当たり前なんだけど、もうホント彼はスゴイ。
見た目 ただのデブな親父なのに。面白すぎる。かつて痩せてて格好良かったなんて・・・想像がつかない。
中山祐一朗も、正直 んー・・・ちょっと下手? とか思ったけど、中島っていうハチャメチャなキャラをとてもよく作りこんでた。ベテラン達に全然 圧倒されてない。素敵。
永作は可愛い。美弥子は落ち目だけどそれなりにプライドも持っててちゃんと強い女で、勝哉にものっ凄い脅されるんだけど負けてなくて格好良い。泣き寝入りしない強さ。いい女。

総じて、キャラ作りがすごくいい。

勝哉は「琢哉が生まれなければ自分は妻と別れなくて済んだしもっと違う人生があった筈だ」て思い込んでる人で、彼に復讐したい一心で美弥子を殴ったり(子供がいるかもしれない、て聞いて腹を殴る。病院にも行かせない)、俺を好きになれとか渡部を好きになれとか言ったり(要は琢哉から気持ちを剥がしたかったのだろうが)渡部に美弥子をレイプさせようとしたりする。
その手法はあまりに幼稚で、でも彼が大人で男で腕力も言葉の力もあるばかりにその暴力っていうのは本当に見るに堪えなくて辛い。
5月に観に行った「ハメツノニワ」以来、久し振りにアタシは途中退場したくてしたくてたまらなかった。見ていられなかった。歯を食いしばって我慢しながら、長塚作品もう一生観ない、て考えてた。

美弥子さん最大のピンチの時に勝哉に殴られて気絶してて何処かに閉じ込められていた琢哉が戻って来て(ヒーロー!)、勝哉制裁かっっ、てなるんだけど、その前に渡部の真相が明らかにされる。
渡部は実は動物愛護の優しい人なんかではなくて、犬猫を食べる人だった。最近 彼の家の近辺で珍しい種類の犬猫が消える事件が多発してたのは好奇心に駆られた彼に盗られたせいで、でも全部を養うことは出来ないから食べるんだ、と彼は言う。
彼の弁ではそれは愛ある行為で、可愛いから食べるんであって、愛情をこめて食べてあげるのがその子のためで、一番 貧しかった時に飼い犬のピーターを食べたのがきっかけだった。
その貧しい時代を共にした母親が死んだ時、不味かったけど俺は母ちゃんを食べた、全部食べてあげた、それは俺が母ちゃんを愛してたからだって(ちなみに母親は犬猫を食べない)。
そういうキチガイな愛の形。

現代日本じゃ犬猫は明らかに牛や豚とは扱われ方が違って、アタシも物心付く前から家には犬がいる生活をしてるからやはり彼のような存在が実際いたとして(いるんだろうな、どっかに絶対)、許せないなと考える。愛があるからって食べない。例え老衰や病気になって死体になってからだって食べない。どんなに美味しくても。

長塚氏はまた酷い演出をする人でさ、まずちゃんと生きて動いてるキャバリアを登場させるのよ。ショコラっていう。その子が次に発見された時には体のうしろ半分が食べられてて真っ赤な肉がビロンビロンしてる、ていう・・・。最低。最初は直視できなかった。笑う前にうえぇぇ(泣)て。でもここでは泣いてない。

何処で泣いたかと言えば、勝哉が自分の気持ちを吐露して「お前なんか生まれなきゃよかったんだ」て琢哉に言って、どういう流れかは忘れちゃったんだけど(だってあまりにその先が衝撃的だったから)、勝哉の指示で美弥子が渡部に食べられそうになる。琢哉は捕まえられて助けられない、万事休すっっ・・・てなった時に、美弥子のお腹がどんどん膨れて、股の間から出てきたのは太ったおっさん。羊水まみれの。

勝哉に殴られて駄目になったかもしれない、というか最初からいなかったと美弥子が言い張った(そう考えないとやりきれないから、て ここでもまた超人的な強さを見せる)、その子供が「お母さんがあまりにピンチで早く大きくなりたいと思ったら大きくなりすぎちゃって出てきてしまいました」て言う。そんで勝哉に説教する。

「子供は生まれてくる家を選べないし親を選べない、親も子供を選べない」
「生まれてこなきゃよかったのはお前だよ」

て。ここで泣いた。

勝哉は結局 自分で手首を切って死んでしまう。子供も、美弥子に「貴方じゃないと嫌」て引き止められるんだけどどうせは流れる運命だったから、と言って消えてしまう。我が子に示された母の愛。息子への復讐心で生きていた父の最期。

何で泣いたかって、それは勿論 感動ではなくて、まぁ そこはいいや。書くのやめ。

長塚圭史はちゃめちゃだなーって。そういう印象。
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by ling-mu.m | 2005-07-11 23:49 | 芝居/舞台