カテゴリ:映画( 23 )
グーグーだって猫である
犬童一心が好きなのかどうなのか。を、検証するために『グーグーだって猫である』を観ました。
原作になっているコミックエッセイは読了済み。渋谷のブックファーストで、立ち読みで(コラー)。もともと、大島弓子の読者ではありません。

天才漫画家の麻子さん(小泉今日子)が、愛猫サバを亡くしたところから始まる物語。
麻子さんのアシスタントに上野樹里と森三中。麻子さんのお相手役に加瀬亮。
舞台は吉祥寺。
サバを亡くして気落ちしていた麻子さんの元に、新しい猫のグーグーが来てからの、賑やかな日常。とか、ウニャムニャ。


うーん。
好きじゃなかった―。
駄目だった―。

まず森三中の存在がなんだかなぁ。鈴木おさむが噛んでんの? て思っちゃう。
別に嫌いな訳じゃないけど、三人そろって出ちゃうと、もう「森三中」以外のナニモノでもないから、ちょっとウルサイなぁ。
まぁ、観てるうちにだんだん どうでもよくなってはいくんだけども。

同じように楳図かずおの存在もなんだかなぁ。必要? これ必要? みたいな。

同じようにマーティ・フリードマンも…。狂言回しってほどの役割でもないしなぁ。
最後に重要な人物だから、あらかじめ出しといて伏線的な、て考え方か。どうなのか。うーん。

あと、まぁ何か普通につまんなかった。ストーリーが。
もともと原作とはだいぶ違う訳で…どうしても、「大島弓子」って人が実際にいることを考えてしまうよね。
そこにきて、「角川書店」とか「野生時代」とか、固有名詞でまくりで。
もっとフィクションフィクションしてる方が、受けとめやすいなぁと思った。

麻子さんのキャラクターは好きだけど。
あと猫が可愛い。

結果的に、私は犬童一心自身はそんなに好きじゃなくて、渡辺あやの脚本が好きってことになるのかしら。
もうちょっと観てみないことには分からんが、セカチューとか観る気にならんしなぁ。

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by ling-mu.m | 2009-04-20 00:29 | 映画
ゆれる
奈良から帰ってきました。イッテコイってやつ?

ちょっと古い話題になりますが、WBCにまるで興味のなかった私は、アメリカ戦の朝にその話を振られ、「今日キューバ戦でしたっけ?」って言ったら「非国民め」と罵られた訳ですが、今回の帰省の際にイチローのニュースから派生して、母が「あのー、WBAだかWACだかの時に…」って発言をした時、上には上がいるな。と思いました。

そのAは何処から来たのママ。アメリカから来たのママ。
ワールドアメリカクラシック。もはや野球の影は皆無なのママ。

**********

DVD鑑賞週刊の締めは『ゆれる』でした。

オダジョーが出てて何か兄弟の話で吊り橋が象徴的で監督が女の人。
ぐらいの前知識で、ていうかアタシは何でそれで観ようと思ったのかな。誰かに薦められたか何かで読んだかしたのかな。まぁ多分きっとそう。

想像していた雰囲気と違って、もっと『アカルイミライ』とか『殯の森』みたいな、口数の少ない映画かと思っていたら、全然そんなことはなかったです。
結構な量の対話がなされていました。
それなのにすれ違う人と人。
切ないね。

最後、お兄ちゃんは笑ったけど、あのままバスに乗って行ってしまうのではないかなぁという気がしました。
でも、だからって兄弟の再生がなされなかったとも思わなくて、あの一瞬の再会で充分だったんじゃないかなぁ、と。
それが断ち切りたくてもできない、血の濃さってヤツじゃないかなぁ、と。
そう思うのは希望的観測すぎるでしょうか。

でも、だったらお兄ちゃんはバスに乗る必要はない訳ですよね…あれ、矛盾。
兄弟の再生がされなかったら、オダジョーが流した涙の意味も、走った意味もなくなってしまう、それは個人的に嫌で…でもやっぱり、お兄ちゃんはバスに乗ってしまう気がしていて…だってそうじゃなきゃ、あそこで映画が終わる必要はない気がして…。

物語外のことを考えすぎかな。でもそれがフィクションを味わう醍醐味だっていう気もするしな。
いやもちろん、そればっかが楽しい訳じゃないし、そればっか求めてる訳でもないんですけど。

チエちゃん愚かな女だな、もっと賢くいてほしいな、とか。
観ている最中に思うこともたくさんありますけれども。
うむ。
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by ling-mu.m | 2009-04-05 00:08 | 映画
DVD鑑賞週刊ですなぁ
TSUTAYAで半額だったから借りてきてるDVDを急いで消費。
でも観きれる気がしません。いつもそうじゃん…。

***

劇場で観た『アフタースクール』の、コメンタリーを見たくて借りたけど、あんまり面白くなかったので普通にもう一回、観ました。
でも、(当たり前だけどやっぱり)最初ほどの驚きは得られなくて、ちょっとつまらなかった。
色々わかったうえで観る面白さも、まぁそれなりにはあるんだが。
ファーストインパクトが、なかなか凄かっただけにね。

堺雅人がもっと出てきて欲しかった。

***

『人のセックスを笑うな』は、イマイチだよーという風に聞いていて、本当にイマイチでした。
うーん。監督との相性の悪さ? かなぁ。
長回しするシーンとか、カメラの引きの距離とか、会話のテンポとか、そういうのが、ちょっとだけどズレてて、受け付けないのかぁと思いました。
あと、思ってたより松山ケンイチのことを好きじゃないんだなー自分。と気付きました。
逆に、忍成修吾が意外と好きだな、と思いました。ちょっとフォーカスして見ていこうかな。

しかしまぁ、蒼井優と永作博美を見るために借りたようなものでして。
永作が演じるユリちゃんがさー、なんつーか…いわゆる小悪魔? なのかしら。
39歳でこの奔放さ、無邪気さが、果たして許されていいのか!? て、戸惑いを覚えるよ。
ルックスよければこんなに分別なくていいんだ、39歳! て、さー。
人は見た目が9割、の説得力を初めて感じました…。

あと、えんちゃん(蒼井優)も自分に正直すぎるし、それを許されてるのは結局カワイイからだろ!?
て思っちゃうアタシがいけないんかなー。そうなのかなー。
うーん…。だって、ズルいべ。あんなに恋心ダダ漏らしていられるの。まぁ、汲み取ってくれる人がいないからダダ漏れなんだけどさ。
えんちゃんには幸せになってもらいたいです。みるめ(松山)は駄目な奴だからやめた方がいいよ。
て、アタシが友達だったら正面きっては言わないけど心の中でずっと思ってるだろうな(友達甲斐のない…)。

***

『花とアリス』のDVDを貰って、これも久し振りに観る。
アタシは、「意地悪なキャラを演じるのが上手い女優が好き」という自覚があるのだけど(ちなみにその眼鏡にかなった酒井若菜もサエコも女優やめちゃいましたね。ちぇ。)、これを改めて観て「泣き顔がちゃんとブサイクな女優も好き」ってことに気付きました。最後の杏ちゃんの泣きと、それをアップで撮った岩井監督に乾杯!

そして相変わらず、最後のアリスのダンスシーンで涙するのでした。
泣いちゃうなぁ、あそこはホントに。鉄板だなぁ。

合間合間で挿入されるバレエシーンも、ていうか映画全体、嘘みたいにキレイな風景に圧倒されます。
なんでここまで嘘くさく撮るんだろう。岩井さんの目には、世界はこんなにキレイにうつっているのかな。そんなハズないよな。

ていうか、少女がこんなにも強かだということを、ヒゲ眼鏡長髪のオッサンが表現しているっていうのが、ちょっと冗談みたいですよね。
何でそんなに分かってるかなー。って。
さては岩井さんもオトメンか。


最近、映画や小説や漫画やに触れてよく思うのは、なんでこんな、血にも肉にもなりゃしねぇ「フィクション」ってものを、こんなにも欲しなきゃなんないのかなー。ってこと。
別に自分の人生、現実を見限ってるとかそんなことはなくて、そういうのとは別次元で、でもやっぱり欲しくなっちゃうのは、何でなんだろうね。
とても不思議に思います。

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by ling-mu.m | 2009-04-03 01:29 | 映画
百万円と苦虫女
DVDを持ってる人がいたので借りました。我らが蒼井優・主演の『百万円と苦虫女』。

もーもー、可愛すぎる。たまりません、大好きです。大好きです。
ほっそいなー睫毛 長いなー泣き顔ぶっさいくだなーあーもう全部 好き。
競馬、行っちゃおうか。ぐらい、好き。
(て、言ってる割に、出てるもの全部チェックするようなマメなことはできていませんが…まぁいい)


何だろうか、アタシは前情報をちゃんと得て映画を観るってことをあんまりしてないんだろうか、実は。
森山未來が出てるなんて、知らなかった。これは予告編も見てたはずなんだけどなぁ…。

森山氏、普通の演技できるんですね。
顔は普通じゃないけど(ですよねぇ?)。
このヒトも好きですよ、何か目が離せない顔してるから(小出恵介もその類)。

内容は、まぁどうってこともない…いや、退屈はしなかったけど。
ふーん、そういう終わり方なんだ。そっか。
その先を好きに想像するのはアタシの勝手だよね、て思ってるから、反論はしない。


最近、意図的に恋愛モノを避けていたので(まぁ避けたところで遮断しきれるものではないが…「恋愛モノ」と銘打ってあるものには手を出さない、程度に)、不意打ちの「恋愛モノ」で、久し振りに悶えました。
ぐわー、初々しいわー、若さあふれてるわー、たまらんわー。て、ね。
そういうものに弱いんだと思います。人並み以上に。

コメンタリーの方で観たかったけど明日には返さなきゃだからな…残念。
いつも時間がなくて見れないんだよねぇ、コメンタリー。今までまともに見たのって『ジョゼと虎と魚たち』ぐらいじゃなかろうか。
映画一編と同じ時間をとられてしまうと考えると、なかなかねぇ…。

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by ling-mu.m | 2009-03-26 00:00 | 映画
ぐるりのこと。/ハッシュ!
嵐かわいいなぁ。

**********

先日、真夜中っていうかもう明け方近くに、つけっぱなしにしてたテレビでモノクロの外国映画が始まりまして。
見るともなく見てたら、どうやら主演がオードリー・ヘップバーンのようだ。
彼女が演じる某国の女王が、公務で何処かの国を訪れてて、でもどうやら王女はその生活に疲れているらしい。ちょっとヒステリーに喚いたりしている。
そして一人で街に出て、泥酔して、一人の男性に拾われて…てところまで見て、やっと「あ、これって『ローマの休日』じゃん?」と気付いたのでした。

映画を見る習慣、特に外国映画を見る習慣がないため、初めてだったのです。
どころか、ストーリーもよく知らなかった。

ふーん、こんな映画だったんだね。
スクーター(べスパ?)を王女が乗りまわすシーンが、『魔女の宅急便』でキキが暴走するところと重なって、影響を受けたりしてるのかな? と思いました。本当はどうだか知らないけど。

最後の場面、実際にあんな風な会見をしてた(してる?)のかしら、マイクもナシで…一人ひとりと握手して…とか、変なところが印象に残ってます。眠かったから。

**********

先週末、早稲田松竹に駆け込んで『ぐるりのこと。』と『ハッシュ!』の、2本立て上映を観てきました。

リリーさんがリリーさんすぎやしないか? と、最初は結構な違和感。観てるうちに自然と払拭されていきましたけど。この見た目で30歳は苦しいよ! てのは、どうしても思ってしまうよね…木村多江と並ぶと尚更。
でも、二人で素敵な夫婦を演じていらっしゃった。

以下、公式HPより引用。

「お、動いた!」小さくふくらんだお腹に手を当て、翔子は夫のカナオとともに、子を身籠った幸せを噛みしめていた。しかし、そんなどこにでもいるふたりを突如として襲う悲劇──初めての子供の死をきっかけに、翔子は精神の均衡を少しずつ崩していく。うつになっていく翔子と、彼女を全身で受け止めようとするカナオ。困難に直面しながら、一つずつ一緒に乗り越えていくふたりの10年にわたる軌跡を、『ハッシュ!』以来6年ぶりにメガホンをとる稀代の才能・橋口亮輔が、どこまでもやさしく、ときに笑いをまじえながら感動的に描きだす。人はひとりでは無力だ。しかし、誰かとつながることで希望を持てる。決して離れることのないふたりの絆を通じて、そんな希望のありかを浮き彫りにする、ささやかだけど豊かな幸福感に包まれる珠玉のラブ・ストーリー。法廷画家のカナオが目にする90年代のさまざまな犯罪・事件を織り込みながら、苦しみを乗り越えて生きる人間の姿をあたたかく照らしだしていく。

今、HPに行って気付いたけど、アタシは一度もこの映画の予告編を見ていなんだった。そう言えば。
渋谷の、んーっと何だっけ、井の頭線がある建物…に、でっかいポスターが貼ってあるのを、外回り中に見かけて、それで、観たいなぁと思ったのでした。

で、予告編を見てみたら、何でだろうか、すごくツマラナイ映画のように思えてしまった。
いやいや、実際はとても好きだなと思ったんですよ、映画を見て。
しかし、果たして映画を観る前にこの予告編を見て、アタシはこの作品を観たいと思ったかな? と考えると、ちょっと疑問。

それで思ったんですが、コピーとか宣伝文句とか、要らないのかもな、て。
この作品に関しては、そういうものが無意味かもしれない。
いや、決してそんなことはない、と分かりながら言ってますけどね。
要らん予備知識とかナシに、感じるままに観て思えばいいのじゃないかなぁ、なんて。
ちょっと思ったりして。

リリーさん演じるカナオが、もーホントしょうもないんだけど、でもすっごい深い懐と愛情を持ってる人で、でもそれはともすれば「自分のない人」「ことなかれ主義」と紙一重で、そこのところ、うまいなぁぁあ絶妙っ。て感動しました。
…捉える側次第なのかもしらんが。
やーでもやっぱり、脚本と演出と演技の素晴らしさだろうな。三者がきもちいーいトコロで重なり合って醸し出せるものだと、思います。きっと。


『ハッシュ!』はアタシの大好きな映画で、ていうのはまず第一に田辺誠一が主演、ていうのがあるからなんだけど、それを外しても素敵な映画だったと思っていて。
今回、久し振りに観て、改めて好きだなぁと思いました。
優しい物語だなぁ、って。

『ぐるり』と共通しているものが凄くたくさんあって、それがこの監督の普遍性ってことなんだろうけど、「優しさ」もそのひとつで。
基本的に「やさしいものがすき」なアタシには、マイナスイオンみたいな映画です。どちらも。

ていうか、この2本を観た時のアタシは「やさしいもの」ばかりを求めすぎていて、やさしいもの・やわらかいものばかりに包まれて囲まれていたい、と思いすぎていて、ちょっと危なかった。ことに、気付かされました。

厳しくて痛くて辛いことがあるから、やさしいものが欲しくなるし、それに触れたときに沁みるんだ。
そういう、ごくごく基本的なことを、ちょっと忘れてた。
思い出せてよかった。

不毛な会話、不条理な仕打ち、世の中に溢れ返ってるそういうものには、太刀打ちする手立てがないこともあって、打ちひしがれることもあって、ていうか、むしろ そんなんばっかで。
でも、ご褒美みたいな優しさを得られるから、得られることを知っているし信じられるから、ヒトって生きていけるんだろうな。

橋口監督が、ヒトが再生することを信じている人だから、アタシはそこに共感して、励まされて、惹かれてるんだろうなぁ、と思います。
ちゃんと世界を愛している人だなぁって感じるから。


今まで『ハッシュ!』を観てきて、思わなかったこと、今回はじめて思ったこと。
・高橋和也が「ホンモノ」っぽい!←6児の父だった。だから違うとは言えないけど…役作りがすごい。
・高橋和也がジャニ顔だ。←元ジャニタレだった。知らなかった。
・二人が同じTシャツを着回してて、同性カップルっぽくて何かイイ!←笑…。

田辺さんにばっか目がいって、見れてなかったんだなぁ…。
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by ling-mu.m | 2009-03-24 23:21 | 映画
崖の上のポニョ
いつも外回り中に眺めてるだけの新宿バルト9(初!)にて、観てきました宮崎駿 待望の新作。
先にNHKで放送された『プロフェッショナル仕事の流儀』を見てしまって、結構ネタバレしてしまってたので後悔。でも番組自体は良かった(だからアタシの判断ミスだな)。茂木さんとアナウンサー(?)いらねぇよ、とか細かい文句はあるけど、きちんと宮崎ファンを喜ばす作り方をしてた。
ちゃんとターゲットを定めて的確な取材をした結果だな、と思う。

以下、ネタバレさせながらなので、注意。
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by ling-mu.m | 2008-08-11 23:40 | 映画
電車男
に、キュンキュンさせられた一日でしたよっvv
て、報告。

夕方、ザッピングしてたら電車男ドラマ版の最終回がやってるのを見つけ、再放送のたびにトビトビで見てはいたものの、最終回は見たことなかった。
ので、洗濯物をたたみながら視聴。
なかなか良い出来じゃないか。と、満足し、まんまと夜に放送の映画版を見ることも心に決める。

で、見たですよ。部屋の片づけをしながら見たですよ。
真ん中過ぎる頃には、もう片付けなんか放っぽりだして、かぶりつきですよ。

い、やぁぁ。
久々にキュンキュンさせていただきましたありがとうございました!

2chのまとめスレ見せてもらった時から電車男に対しては好意的なワタクシですが、ドラマも映画もちゃんとイイトコ捉えて作られてますねコレ。
素晴らしい。
何が良かったって(映画の方ね)、あそこ、電車男が雨の中エルメスたんの会社の前で待ってて、ずぶ濡れの状態でエルメスたんに「自分らが釣り合ってないかも」て、涙ながらに告白するところね。
泣ける。
あそこの台詞は、生きた言葉だーっ。て感じた。生々しいってこういうことだと思う。
言葉選び、すごい。それを生かしてる山田孝之にも拍手。
ザ・名場面。

脚本も上手いなぁと言ってしまっていいと思う。
ドラマは、しっちゃかめっちゃか やりたい放題だったけど(面白かったから何ら問題はないのだけど)、映画は、途中までは原作(?)に とても忠実で、情報量も多すぎず少なすぎず、いいテンポで事が運んでた。もの足りなさもなく、かつ消化不良にもならず。
昨今の、別メディア映像化作品に見られる傾向がまるでなくて、お見事。
まぁ、元々が大して込み入った話でもないから、出来て当然、なのかもしれないけど。
いや、でも、ちょうどいい。てところが分かってて、自分的には二重丸をあげたい。

エルメスたん(て言ってしまうと流石に己に気持ち悪さを覚えずにはいられないあたりが悲しいかな)の小悪魔キャラもまた、いい味付けしましたね旦那! てな感じで。
イメージ的には年上の女でしょ。
その塩梅が、いいのよねぇ。
駄目な年下男をさり気なくコントロールする、でも純情さを忘れていない女性。
絶妙なキャラ設定かと思いますけど、どうでしょうか。

そして何より、電車男の不器用っぷりにキュンキュンするのだよ。
よっぽどキュン死に出来るのだよ、どこぞの少女漫画よりも。
あああの、片思い中の、いちいちのことに一喜一憂アタフタする甘酸っぱさ。
皆の賛同を得たのは、何よりもそこなんでしょうな。
恋愛下手…というか、愛情を示すことが下手な国民性も、ヒットの一役を買っているのではなかろうかと。
思うのだけれども、どうだろう。

ヒトの恋バナを聞くとき、付き合ってからの話を聞くよりも、片思い中のときの方が断然、楽しいですもんね。
いや、実際 自分が恋愛してるときも、そういうもんかもしれん。振り返ってみると。

ラスト、電車男が決死の愛の告白をするシィンで、こういうのこそを、運命というのではなかろうかね。
と思いました。
人ひとりの人生をも変えてしまう出会い。

この際、フィクションかノンフィクションかなんてことは関係ないのだ。
むしろ、これを見つけてきてここまでの映画に仕上げたことに敬意を表したいぐらいの。
ものづくり、物語づくりの素晴らしさに、久し振りに感動してみた夜でした。

ああ、満足。余は満足じゃ。
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by ling-mu.m | 2008-01-19 23:58 | 映画
ゲド戦記
火曜日、六本木ヒルズのTOHOシネマズにて「ゲド戦記」を観る。
ヒルズで映画を観るのが「スチームボーイ」以来だった自分に少し愕然とする。あれがヒルズ初体験だった・・・しかも独りだった・・・。懐かしいのう。

ネタバレバレするので観ようと思ってる人は注意。



世間では結構な酷評を貰っちゃってるらしい(実際の記事等を目にしてないのでホントのところは全然 知らない)ジブリ最新作、吾朗さん初監督作品。

うーん、とね。アタシは、割に面白かったよ?
と、いうのが一番はじめの感想。
思ってたほどじゃないし、観るに堪えうるものではあった、と言いたい。
てめー吾朗このやろー! みたいなことは、思いませんでしたよ別に(誰かが言っていた訳でもないですけどね こんなこと)。

いや しかし、駿さんの偉大さが改めて知れたというのも、本当のところで。
父を越えることはできなかったか、という無念さはありますよね。さほど期待していたということでもないですけど。
今までのジブリ作品の完成度の高さが実によく分かった、という作品になってしまっていることは否めない。

何でこういう作り方をした? と思える部分が多くて。他にも選択肢はあっただろうに、何故 敢えてこういう風にした? という疑問が、要所要所でふつふつと湧き上がるのです。
例えばキャラの薄さ。
主人公・アレンを始め、テヌーにもハイタカにもテルーにもクモにもウサギにも、誰にも愛を示せない。愛せるほどのキャラクタァがないように思えるのだ、どの人にも。
それは、それぞれのバックグラウンドがあまりにも明かされていない、ということに繋がってくる。
色々と示唆はされるんだけど、結局 核心は隠されたまま、観る側の想像に委ねられている形で、それが、あまりにも もどかしいのだ。極度に中途半端なほのめかしにとどまっているせいで。
言ってしまえば、気持ちが悪いのね。はっきり教えてくれればいいじゃん、という不満が残る。
もっと効果的に、それぞれの辛かったり暗かったりする背景を垣間見せることは、できたのではなかろうか。

それから、何はなくとも「龍」の使い方が。酷いと思う。
これさえ なければ、アタシはもっとこの映画を高く評価できている気がする。
ホントに、無理矢理なんとか どうにかして使いました感が、ありありと表出してて。
いや、テルーが実は龍だった、というのは元からいたキャラとしての自然な流れだったのかもしれない、だとすれば そういうラストに持ってくるまでの伏線が、あまりにも足りなさ過ぎる。
ここでも、語らなさ過ぎ、ということがマイナスを引き起こしてる。

物語が結局はゲドとクモの個人的な確執に終始する、その点はいいとして、だったら世界の均衡がどうとか龍がどうとか、アレンの逃亡劇とか闇との葛藤とか、そういうものは要らないじゃないか、という話になってくるでしょう。
いれるならいれるで、中途半端に使わずにもっと どうにか上手いこと処理をして欲しかった。それはどうすればいいのかは、まるで検討がつきませんけど。

誰か一人 好きなキャラを、と言われれば、クモかもしんない。と思う。
心の弱い人に素直に同情して同調してしまう傾向にあるから自分は。
ウサギの悪役っぷりも嫌いじゃない。嫌な奴であることは間違いないけど。
途中で出てきたオバサン二人は、過去のジブリ作品にはない嫌味な性格を持っていたように思う。そこが吾朗さんカラーなのかな。
あと、クモが本当の姿になってしまってからの絵柄。
押尾守みたいだ、と思った。20世紀末から21世紀にかけてのジャパニメーションの絵ってヤツかなと。
吾朗さんの若さというものが出ているとすれば、そこかもしれない。

いや しかし、とにかく今までジブリを見続けてきた人は取り敢えず劇場に足を運ぶべきだと思う。ちゃんと自分で観てから とやかく言うべきだと。

吾朗さんの二作目を、アタシは待ちたいと思う。これで辞めないで欲しいと思う。
駿さんにも引退しないで欲しいけど。
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by ling-mu.m | 2006-08-26 00:22 | 映画
ハチミツとクローバー
映画「ハチミツとクローバー」を観て来ました。
バイト先でタダ券を貰い、川崎のチネチッタで観たため、お金はかかっておりません(定期代で一応かかってはいるけどもね)。
お金なんてかけられません。こんなもの!

いやー、もうクソつまんなかった。くっそつまんねかったよ、ホントに。びっくりした。
脚本が最低。
それにつきる気がする。

伊勢谷友介は格好良かった。蒼井優は可愛かった。
堺雅人も、まぁまぁキャラに合ってた。関めぐみも、それなりに美人だった。加瀬亮も、以前ほどダメダメな演技はしてなかった。
櫻井翔は、所詮 櫻井翔でしかなかった。
それでも、しかし それでも、目を潰れる程度だ。ヤツが映画を台無しにしているという程のことはない。というか、竹本くんがそこまでの重要人物として扱われていない。
みんなを主役にしようとした辺りが、敗因。
確かに原作の構成ではそうなんだけど、みんなにスポットが当たっていてみんな大事な主役なんだけど、2時間の映画でそれをやるのは、無理。無茶。
そんだけの脚本が書けてりゃいいけど、書けてないもん。
誰だよ脚本…て、今クレジット見てみたけど、河原雅彦て。あの河原雅彦? ともさかりえ の旦那の? 同姓同名ではなく? こんな仕事もしてんの?
まぁ、それが何処の誰であろうと、駄目なのに変わりはないけど。

竹本くんが自転車で走り出した時は驚きましたよ。そのエピソード入れちゃう!? 今から稚内まで行っちゃう!? て。
したら、なんてことはないじゃないか。一晩で帰ってきやがったじゃないか。何だソレ。意味ないじゃん。中村シドウ(漢字にするのすら億劫だ!)の役どころなんて、まぁ とってつけたような…。
ホントにさーもうさー。
原作に愛があんのか? ていう作りじゃないですか。
キャスト・スタッフが豪華なだけに、勿体ないこと この上ない。全くもって意味がない。
何がしたくて作ったんですか この映画。金儲けですか。それならそれでスッキリするけど。何か伝えたいことがあったとか言ったら、怒るよ。

そんで、原作を読んでる者としては、そこまでのファンではないとは言え、やっぱりキャラがいじくられてる辺りも、気になってしまう訳だよね、やはりね…。
森田さんがさー。
ピアスなんかしないよう。
そこだけは…ミスキャストでないかーい? と、言いたい。
伊勢谷友介とはまた別のオーラの持ち主でしょうよ森田さんは。格好良い人スクリーンいっぱいに見れたから、まぁ いいんだけどね。

蒼井優の可愛さはたまりませんなー。大好きだ!
着てる服もイチイチ可愛くて好き。

堺雅人は、いつも思うけど顔は決してよくないよねぇ…何で人気 出たんだろう。
嫌いじゃないですけど。

堀部圭スケ(ケイイチ?)は、単純に面白くてよかったです。役者 続けられてんだね。

音楽・菅野よう子は、ゼイタクだよな、と思わざるを得ない。
主題歌・スピッツと共に。スピッツなんて、ホント意味を成してないじゃない・・・オマケみたいな扱いじゃない。嵐の歌とかホント要らないし。何だろうねこのタイアップの無駄さ。悔しくなるわ。




はやくゲド観に行こう。
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by ling-mu.m | 2006-08-18 23:57 | 映画
天空の城 ラピュタ――と見せかけてジブリ語り
何で今更ラピュタ? て感じだろうが、すっごい久し振りに観たのです。
もうホントに何年振りだろう、ぐらいに観たのです。
ラピュタってあんまり金曜ロードショーでやらないじゃない。
そんで、自分でジブリ祭やると、魔女かトトロか耳をすませば なのね。何故なら、祭を催したい時というのは ぬおーん とか ずどーん とか、何かそういう気分の時だからです。軽いものを求めてしまうのだぁよ。
だから、あんまり観ないのね。
でも、三鷹の森ジブリ美術館に行ってきたら、無性にラピュタとナウシカが観たくなったの。
だから手始めにラピュタから観たの。


シータとパズーってさ、ちょいちょい お馬鹿さんよね。
まぁ子供らしい愚直さで可愛らしいんだけどさ。
ちょっとイラッとするよね。
トトロのメイちゃん見ててもイラッとする時あるんだけどさアタシ。心狭いなぁ!!
別に嫌いじゃないよメイ。可愛いよ。たまにだよ たまに。
じゃなくてラピュタの話ね。
パズーの真っ直ぐさが良いよね。父さんが嘘を吐いてなかった、それを証明したい一心でラピュタを目指す少年。ピュアーよね。
そんで偶然 拾っちゃったシータを、カラダ張って助けようとする心意気や、よし。
勿論ラピュタに辿り着くためにはシータのそばにいることが必要だった訳だけども、シータを守りたいって気持ちも全く嘘がない訳で。最終的にはシータと心中する覚悟をすんだもんね。
パズーの成長っぷりは素晴らしいよ。うん。

この頃の絵にはまだ、未来少年コナンとかハイジとかパンダコパンダの名残があるよね。
トトロあたりからは、ちょっと違ってくるじゃない。整ってきたというか、デッサンが狂ってないというか。ちょっと顔の感じが変わるよね。

今の子供ってさ、千と千尋とかハウルとかを初めて観て、そっから昔のジブリ作品に帰っていったりするんだろうか。きっとそうだよね。金曜ロードショーで、これが昔のジブリか~って観るんだよね きっと。違うかな。
自分の場合がどうだったか思い出せない…初めて観たのは「魔女の宅急便」なんだよ。それは覚えてる。映画館に連れてって貰って。1989年だから、五歳の時か。
それ以前のナウシカとラピュタは、気付けば観たことがあったのだよねぇ。幼少の頃に親が観せていたんだろうか。ウチの親は特にジブリフリークでも何でもないのだが。
でも、考えてみれば子供時代をジブリと共に過ごしていないのだから、それが普通かもしれん。

ビデオ揃えたのも、自分で高校生になってからだしなー。あの頃はまだDVDがそんなに全盛じゃなかったんだよね。だから当然のようにビデオで買ってさ。
それが今となっちゃぁ、何ですかこのVHSの駆逐されっぷり。びっくりだよ。
MDの時代も、思えば一瞬だったよね。十年間ないんじゃないですか。いやはや。

そのうち、ジブリが立体映像でリメイクされる日が来たりすんのかな?
トトロが等身大で楽しめます! みたいな。一緒に傘に落ちる雨粒の気持ちよさを体感! みたいな。あるかもー。別に楽しみにはしないが。

「ゲド戦記」で、ジブリは世代交代が成されるのかしら。
引退宣言を何度 覆してくれてもいいから駿さんには生涯現役でいて欲しい、という思いがある。
老いさらばえるってことは無い気がすんだよねー。体力的な面では無理な話かもしれませんが。

また「紅の豚」みたいな、かっこいい男を描いた作品を作って欲しい。
ハウルみたいな優男じゃなくてさ。いや、ハウルも好きだけどさ。
でもハクも優男だったし。ヒーローとしては力不足なんじゃないかい やはり。
すっごい泥臭いの、作ってくんないかなー。

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まとめる気がないのがありありと分かってしまう文章だ・・・ごめんなさい。
ジブリー。好きだー。
それだけ考えながらツラツラ書いてみた。
あー現実世界にときめきたい。切実に。
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by ling-mu.m | 2006-06-02 01:05 | 映画