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みずうみ
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いしいしんじ最新作。

2年ぶり、と聞いて少し驚く。前作からそんなに経ってた?
時間の流れがよく分からない。短編を読んでたからかな。
何にしろ、待ってたから新刊は嬉しい。








「ポーの話」で作風が少し変わって、次はどうくるかな。と思ってたら、ガラッと、とまでは言わないけど、でも確実に、とても大きく今までとは違っている。
これまでの私が思う いしいしんじ らしさ、は失われていなくて、新たなものが付け加わった感じ。
新しい。

観念的な表現が増えて、一本 筋の通った物語(起承転結)というのが無い。
輪郭がぼんやりぼんやりしてて、つかみどころがない。

ふわふわしてて、正直、第三章の最後の方は、読んでて少し辛くなった。
この先に明確なものは見えないんだろうなぁ、と思うと。
キパッとしたテーマを求めているつもりはないけど、なかったけど、やっぱりそういう傾向にあったみたい。ていう自己分析が図らずも。いや、そんなことはしなくていいけど。

すごーくすごく大きなものを、いしいさんは見つけたんだろう。
人生とか世界とか、そういうものの途方もない大きさを見つけたんだろう。
この世の在り方の不思議さとか、必然性とか、そういうものに呑まれるしかない人間の小ささとか、だからこその幸せとか。
そういうものを見出したんだと思う。
それは「ポーの話」にも通じるけど。


第一章は大きな湖のほとりにある村の話。
第二章はタクシー運転手の話。
第三章は園子と慎二とボニーとダニエルの話。

世界は順々に広がり、そして現実(2007年の日本)に近づいていく。
自分たちの名前で、自分たちの話を書いたいしいさん。
その意図を私は、インタビュー記事からはイマイチ読み取れていないけど、きっと、いしいさんにとって必要で必然で自然な流れだったのかなぁ。と思うと、この話も、大事に愛しく思いたい。
そういう風に、いしいしんじって人間まるごと、好きになりたい。
その物語だけじゃなくて。



4月14日に、トークショーに行ってきます。
ああ楽しみ。楽しみ。
今度はきっとサインを貰おう。お話をしよう。
いつか編集者として会いに行きます。て、言うんだ。
きっと言うんだ。
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by ling-mu.m | 2007-03-30 23:11 | いしいしんじ
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