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あ、ぶれた
月曜日、神楽坂Die PratzeにてKeM-kemunimaku-project 「あ、ぶれた」を観る。
「ダンスが見たい!新人シリーズ4」で新人賞を受賞したごほうび、なのかな。
友人が主宰する三人のグループです。

60分ガチでダンスなんか観れるのか自分・・・しかもバイトあがり・・・という不安もありましたが、いや、面白かった。うん。
前回は線の上をひたすら歩く→走る というものでしたが、今回はちょっと進化(?)してて、見たことない動きが入ってきてて二度三度 お。てなりました。


暗闇の中から浮き上がるシルエット、互いに絡み合いながら着かけの服(ワンピース)をゆるゆると着ていく三人。曲はリスト。
やがて三人が左向きに一列に並び、差し出した両手に水を受ける。右向きに反転し、歩きながら線上に水をこぼしていく。
それから、また こないだのように、歩く。歩く。歩く。
今回は縦ではなく横で。
相変わらず、揃いもせず互いに目線や言葉を交し合うこともなく、単調にひたすらに、前だけを見て、歩く。

正直ゴメン、アタシは途中で一度ガクンと落ちました。ふわっと、違う世界へ。
でも その時に耳だけが冴えていて、ああ三人とも足音が違うんだ、ということに気付いたのは新鮮だった。
ためしに目を開けて足音を聞いてみたのだけど、目を閉じている時ほど鮮明に違いが分からなかったのは不思議。
単なる自分の鈍感さ かな。そうかもしれないけど。

じりじりと、こちらの忍耐力が試されるように歩き続けられて、変化を待ち続けて、そうしたら今度は各々がてんでバラバラに、好き勝手な方法でもって線をたどるようになる。
寝転がってみたり這ってみたり跳ねてみたり。
その姿は、自由奔放な筈なのだけど、何処か息苦しくて、闇っぽいものを感じさせなくもないもの。でも それは各自の心の問題かもしれなくて、自分の好みに終始するのかもしれない。
そういう風にアタシには見えた、という話で。
何でか、痛い。
歩くだけ、という、ある意味ひとつの秩序・規則から解き放たれた姿、にしては、重くて、枷があるように思えて、この辛さは何なんだろうなぁ、と、思いながら、見てた。
泣きたくなるなぁ、て。
ただのアタシの感情過多かもしんない。情緒不安定なのか。

お。て思ったのは、それぞれが線を描いていたのが終わって、三人揃って肩をくっつけて早足でぐんぐんぐんぐん、て歩き出した時。
初めて、三人が互いの存在を見つけた、風に見えた瞬間。その空間が交わって融け合って、ひとつところにいるように見えた瞬間。
でも あくまでペースは自分本位で、置いていかれるパーツは容赦なく置いていかれる。早足から駆け足になって、スピードが きゅるきゅるきゅるって上げられて、風穴が開いたみたいな。
引きこまれる感じ。

そんで、ドカンときたのが ゆらゆら帝国ですよ。
ワンピース脱ぎ捨てて、ゆら帝をBGMにヘッドバンキングですよ。しかもストロボですよ。
あんなに互いに無関心だったように見えた三人が、押し合い へし合い。
コマ送りの、パラパラ漫画の世界。そこに見える混沌。
がっちゃがちゃ の世界。



うん。楽しかった。
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by ling-mu.m | 2006-08-25 00:57 | 芝居/舞台
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