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ヴァイブレータ
b0026230_1233195.jpg好き:★★★★☆

コンビニで出会ったトラック運転手の男・岡部。
一夜をともにした朝、玲は一度トラックから降りるものの、「道連れにして」とまた乗り込んだ。
東京から新潟まで、そしてまた東京へ。
72時間の、ふたりの「航海」の物語。



廣木隆一監督作品。
寺島しのぶがものごっつうまい。なんて雰囲気のある女性だろう。
大森南朋は、くりぃむしちゅーの上田に見えて仕方なかった・・・。いや、うまいし格好いいいんだけどね? 似てるんだもん。


色んなことがあったせいで、きっと玲はとても傷ついてる大人なんだと思った。トラウマをいっぱい抱えてる。
それは今この時代のこの国に生きる人たちに総じて当てはまることなんだと思う。
で、それは何でかって言うと、やっぱり人間が弱くなったということが大きいのだろうけど、でも、生きにくい世界になってる、ということも本当なんだと思う。
自分を傷つけるもの、自分を攻撃してくるものが多すぎるんだと。

不眠、幻聴、過食、嘔吐、自傷。
そういうことを日常として生きている玲。そういうもんだと諦めてて、でもどこかで、そういうものから解放されたがってた。
傷ついておかしくなっている玲を、イタい、弱い奴だと罵って見限ることは簡単。
優しくて暖かくて穏やかで。世界はそういうものであって欲しいのに、そうもいかない辛さ。

でも、生きていく辛さだけを伝える映画ではないです。
いつか、癒される時は来る。
例えそれが刹那であっても、その時、優しくされて、嬉しくなった時には、ちょっとだけ頑張って生きてみる気になれる。

ずっとそんな風であれたら、一番いいのだけど。なかなか、うまくいかないよね。

岡部の運転するトラックの助手席に乗って、他愛もない、どうしようもない話をしている時の玲の表情が、本当にいいので。観て欲しいです。
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by ling-mu.m | 2004-10-10 00:40 | 映画
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