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間違いの喜劇
本日5*回目のバァスデイな母を連れ、彩の国さいたま芸術劇場へ。
蜷川幸雄・演出「間違いの喜劇」を観る。
目的はドローミオ役の高橋 洋と、イジーオン役の吉田鋼太郎。

シェイクスピア作品の中でも、相当 短いこの作品。休憩無しで二時間でした。
もしかしたら一時間半でもいいかもしれない。

タイトルに付いている通り、コメディです。
二組の双子を周囲の人がさんざん取り違え混乱し、最後には生き別れていた一家が再会してハッピィエンド。
あらすじは世田パブにて「間違いの狂言」を観たことがあったので心得ていて、正当にシェイクスピア作品らしいしゃべくり芝居を存分に楽しむことができました。

舞台背景は鏡面になっていて、蜷川さんて同じ手法ばっかだなーと思う。今回は特にそれが生かされている感じもなかったので、意味があるのか疑問。面白いけどね。
照明・音楽はほとんど地明かりで、渋いというか地味というか。でもうるさくなくてよかった。役者の演技を信頼してるのかなと思う。
効果音は非常に古典的。殴る音とか足音とか。わざとらしすぎて、それはそれで面白いと思う。

兄探しの旅に出たアンティフォロス弟(小栗 旬)とその召使いのドローミオ弟(高橋 洋)。
シラクサの国から、敵対するエフェソスの国にやってきた彼らは、実はそこで長年暮らす、幼い頃に生き別れたアンティフォロス兄とドローミオ兄(名前が同じなのだよ。いい加減というかご都合主義というかのシェイクスピアさん)と取り違えられる。
アンティフォロス兄弟とドローミオ兄弟を、それぞれ一人で二役する。
アンティフォロスはマントが赤と白、ドローミオは帽子が赤と白、という色分けがされ、観客には示される。

アンティフォロスの衣装が格好良かった。
ドローミオは激しく道化者で、格好もピエロ。口の達者なドローミオに最適な格好だと思う。

高橋 洋が喋る喋る。たぶん一番 台詞の多い役。流石の高橋、なめらかによく回る口を演じてました。素晴らしい。
一方の小栗は、肩に力が入ってるというか柔軟さがないというか、ガチガチの喋りと演技で高橋との力量差が明瞭になってしまってた。
舞台経験それなりにある筈なんだけどな。次の「タイタス・アンドロニカス」にも出るくせに。
まぁ まだ若い人だから、これからの伸びに期待。

最後にそれぞれの兄弟が再会するシィンはどうやられるのかしらん、と思っていたら、普通に違う顔の人が出てきて、声だけ小栗と高橋が腹話術で喋る、という戦法でした。
うーん。微妙。
ここで鏡が効果的に使われるのかと思ってたこともあり、ちょっとがっかり。
でも「天保十二年」では録音音声だったので、それよりは生声のほうがナンボかマシかなとは思いますが。
高橋さんが腹話術うまくてビックリ。口があまり動いてないのにちゃんと声が張れてる。
小栗は普通に喋ってました。ガンバレ。

吉田鋼太郎さんは長髪が素敵すぎた。かっこいいなー。「タイタス」観たいよー。でも埼玉はやっぱり遠いです。
今回、役者は全員 男な訳ですが(シェイクスピア時代のやり方にのっとっているらしい)、ルシアーナ(アンティフォロス兄の奥さんの妹。最後にはアンティフォロス弟と結ばれる)の声がちゃんと女の人でビックリした。華奢だし綺麗だし。女形さんなのかな。

帰り際、母がしきりに誰かを見ろというので視線を向けたら、客席に「相棒」の水谷 豊がいました。
彼女は「相棒」大好きなので喜ばしかった様子。思わぬサプライズでよかったねママン。
水谷さん小さかった。
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by ling-mu.m | 2006-02-15 19:44 | 芝居/舞台
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