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じっくりテレビを見る
と、いうことをここのところとんとしていなくて、バイトの休憩室とか居間にいる時にかかってるバラエティーを何となくぼんやり見るか、じゃなきゃ芝居だ映画だを見るか、という感じだった最近。
自分の意思でもってチャンネルを合わせて番組が始まるのを待って、最初から最後まで1時間、テレビ番組を見たのは、だから本当に久し振りで。

何を見たかと言えば、BS2でやってた「THE・少女マンガ」。
いつからやってんだか知らないけど、少女漫画家にスポットを当てて代表作を紹介しながらその人の漫画家人生を追う、というもの。

成田美名子さんがその番組で取り上げられるということを たまたま知り、見てみることにしたのです。
別に特別 好きな作家さんという訳でもないけれど、でも何となく好きで徐々に既刊本を集めてる。今 連載中の「花よりも花の如く」も新刊 待って買ってるし。

何か、妙な魅力を持った人だと思う。
ものっすごくひきつけられる訳じゃないけど、一回 読むと気になって気に入って何度も読んでしまう(まぁ それはウチの基本的な姿勢で、どの漫画に対してもそうなんだけど)。
「NATURAL」なんか、こそばゆいエピソードがところどころに入って(特に最初の方)たまらんなーこの非リアルさ。とか思ってるのに読んでしまう。不思議。でも何度も読んだおかげでラストシーンがすごく染み入ってくるようになったんだけど。一度じゃ絶対 理解ができない。ていうか全編 通して一気に読まないと無理なんじゃないかとアタシは思う。だから連載漫画としてはどうなの? という気がする。

絵がキレイ。みんな美形。80年代の古臭さを残しつつ絵を変えて、長く描いてるのにデッサン力が狂ってない(何で漫画家ってキャリア積むとデッサン崩れるんだろうね)。好きな絵。

「CIPHER」を今 古本屋に通いながら読んでるんだけど(そのうち買うと思う)、番組の中でこの作品が一番の代表作として扱われてたせいでストーリィの先を知ってしまってちょっとガッカリ。
まぁ覚悟はしてたんだけどね・・・。

番組自体は、とても肯定的で前向きで、言ってしまえば当たり障りのない感じで大したことない構成と内容。
漫画家本人や彼女と深く関わりのある人へのインタビューを中心に進められる。
合間に漫画のコマが出てその台詞が音読されるのには多少 辟易したが。
リアルタイムで彼女のデビュー(高校生の時だってよー)前後作や「CIPHER」を読んでた世代に向けたというよりは、今の中・高生を対象にしている気がした。新しい読者層の開拓、みたいな。

で、何が言いたかったかというと、成田さんをはじめインタビューを受けている人の声が小さくてビックリした、という印象。
これが人間が喋る音量なんだよなぁ、という実感をね。したのですよ。
芝居ってやっぱ不自然なのなぁ! てことと、バラエティてギャンギャンうるさいんだなぁ、てこと。
大袈裟でない、無駄のない音量に、ひどく安心をしたのです。
「誰も知らない」の監督の是枝さんが、長女役をオーディションで決める時に、北原愛ちゃんが声を張り上げずに台詞を言っててそれが気に入った、ていうことを言ってますが、その感動てこんな感じなのかな、と思いました。何となく。

なんか、それが収穫。番組自体はそう大して面白いものでもなかったけど。
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by ling-mu.m | 2005-09-01 02:36 | 活字/漫画
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