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キャッツ
3度目の劇団四季です。
おかんのおごりで、五反田でミュージカル「キャッツ」を観て来ました。妹も一緒に3人で。

キャッツシアターはその名が表すとおり、「キャッツ」のためだけに建てられた仮設劇場で、あらゆるものがキャッツ仕様になってます。
劇場自体に、もうでっかくCATSて電飾が光ってるし、車停めちゃいけませんよ表示とかトイレ表示も猫。

ロビーから舞台のある扉をくぐれば、そこはもうキャッツの世界。壁中に猫目線の大きさのゴミが貼られてるし、舞台の幕もないのでセットが丸見え。
舞台は円形で、ぐるっと、280度くらいかな? 客席がめぐらされてて、そのせいか小さく見えるんだけど実は1200席もあるんだよね。
四季の劇場は客席を狭くして一度に観られる客数を多く、尚且つ舞台と客席を近くしてるんだけど、それが顕著に表れてる劇場ではないかと思います。

キャッツシアターは以前 軽い見学だけさせて頂いたので、劇場に一歩 足を踏み入れた時の驚き、とは残念ながらもう出会えませんでした。
が、それでもやはりワクワクするものですな。照明落ちてお客さん入ってるとまた雰囲気違うし。

「オペラ座の怪人」に比べて、客層が幅広かったような気がします。老若男女。あーでも、あんまりおじいちゃんおばあちゃんはいなかったかな。子供率がちょっと高い。夏休みだしね。
なんか、偏見かもしんないけど、こういうの興味あるんだ? て感じのB系の人とかもいて驚いた。いや、見た目で人の中身 判断しちゃいけんですよね。うん。
綺麗に着飾った人もいれば、ふらっと来ちゃいましたよ風のTシャツのおばさんとかいて面白い。色んなタイプの人が観に来る、て点でも四季は他の劇団から抜きん出ているのかな、と思いました。大衆芸術として成り立ってる、てことだもんね。

さて、有名な割にそのストーリィを知らない人は多いんじゃなかろうかと思うのだけど(アタシだけか? 観るまで全然 知らなかった)、別に大したストーリィは無くて、年に一度 開かれるジェリクル舞踏会で、天井にのぼる猫を一匹だけ決まるんだけど、それが誰になるか色んな猫を紹介しつつ行方を追おう。という感じの、至極 単純で子供にも分かりやすい話。

ミュージカルはちょっとねーと言い続けてきた私ですが、いやぁ・・・・・・面白かった。
楽しめちゃったんだよねーキャッツ。何か悔しいんだけども、2時間半があっという間でしたよ。

踊りがねー、何と言っても凄く楽しくて。
大人数で足並み揃ってるものが好きなので。北朝鮮の軍隊の行進とか飽きずに見れちゃう人なので。
踊れる面積はかなり少ないであろう舞台上で20人・・・もとい20匹以上の猫が手足 振り回して踊るのは相当 苦労すると思うんだけど、でも綺麗に踊るんだよねー。日頃の修練の賜物なんでしょうなぁ。お見事。

特にスポットが当たってエピソードが語られる猫は10匹ぐらい。他の猫たちもそれぞれに名前があって個性もあるので、みんな観てるうちにお気に入りが見つかるんじゃないかと思う。
ちなみにアタシの目が釘付けになったのは、タントミールという名(パンフで確認)の茶色い雌のシャム猫。すっごい細いんだよこの人。基本的にみんなぴったりタイツで体のラインがモロに出るんだけど、この人は際立って綺麗な身体だったのね。
ほっそい! ほっそい! てずーっと目がいってたさ。

猫の世界は完全に擬人化されてて、政治が好きな金持ちのおっさんとか寝台特急のポーターとか泥棒カップルとか落ちぶれた娼婦とかが出てくる。
あらゆる悪事を働く悪役も出てくるんだけど、そいつを懲らしめようとかいうストーリィじゃないとこがいい。ジェリクルキャッツを決める権限を持つ長老的な爺さんがそいつにさらわれるんだけど、それはマジシャン猫紹介のエピソードにつながるだけで犯罪王は野放しのままなのね。そういうところが妙に現実くさい。
猫の世界を語るんじゃなくて、猫に仮託した人間世界の話。
人間が猫を演じてるのを観ながら、こういう統制がとれたことができる姿はやっぱり人間の特別性を表しているのだなぁ・・・などと考えてしまうあたり、アタシも子供じゃないなぁと思う。まぁ それで特に落ち込む訳ではないけども。

上質なエンターテイメントです。ストーリィにおいて深読みができない訳じゃないけど、それよりも、ただ表されてる世界を素直に楽しめばいいと思う。何度も観に行くようならまた見方は変わってくると思うけど、取り敢えず一度 観れば満足だし、一度は観ておいて損はないんじゃないかと。
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by ling-mu.m | 2005-08-05 01:43 | 芝居/舞台
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