夜に芝居を観る時は、大抵 朝からバイトをして そのまま目的地に行く。
から、当然 家を出る時にチケットを持ってなきゃいけない。 のに、チケットを忘れて家を出てしまった今日の私。 持ってかなきゃー、て、鞄の横に置いたのにも関わらず。 忘れたことに気付いたのは、家から徒歩15分弱の最寄り駅 手前。 戻ったら、バイトには確実に遅刻。 迷うことなく取りに行ったさ。 ま、当然さね。 今日ほど、傾斜が阿呆みたいにある坂の中腹にあってエレベーター無しのマンション5階一番奥にある自分ちを恨んだことはないな。汗だくだしな。 ホント家出てー。ホンット家出てー。苦学生するかなぁ・・・。 ------------ そんな目に遭いながら観に行ったのは、ダンダンブエノ四周年記念公演「礎」。場所は青山円形劇場です。 出演は松嶋尚美(オセロの白)、酒井敏也、山西 惇、近藤芳正で、何を目的にして行ったか、つーと、ペンギンプルペイルパイルズ主宰・倉持 裕の脚本です。 彼の脚本はまだ観たことも読んだこともなくて、早く観なきゃーと思ってたところで この公演のフライヤーを手にして、ちょうどいいやと思って。 結論から言うと、すごい面白かった。 謎解き系でこんなに面白いと思ったのは、多分 初めてだ。それは、アタシがそういうものをあんまり好いてないというのが多分に原因してるんだけど。 完璧に驚かせてくれないと嫌なんだよ。予想だにしない真実を見せてくれなきゃ、満足できない。 今作は、見えてくる真実それ自体もだけど、その見え方、ほころび方がね。面白かったの。 飽きずに楽しませて貰った。 それぞれのキャラもすごくいい。 最初はすごく違和感があったの。 「えええ、何だこの人達は上手いのか下手なのか分からん・・・」て混乱して。 でも、時間がたってしまえばそこは完璧にひとつの世界で、そういうものとして存在する世界で、それが当たり前になって、つまりどっぷり浸かりこめたから問題なかった。 酒井さん(弱そうなハゲ)の演技ってすごく独特だと思う。喋り方が。そのまんま、彼のテンポで話してるんだろうな。不思議な人。 松嶋は阿呆の子なのに台詞とかちゃんと覚えられるんかいや・・・と心配かつ不安でしたが、割と観れる演技をしてくれました。下手だったけど。頑張ってる感はビシバシ伝わって来た。 素直に、たくさん、笑って来ました。他の皆さんと一緒に。 ペンギンプルペイルパイルズの本公演 観るのがすーごく楽しみになってきた。当初は小林高鹿が見れればそれでいいや、なんて思ってたのだけども。 「仮装敵国」、観に行けば良かったなぁ。後悔。 倉持 裕、要チェックです。面白そうな人を見つけた。最近は芝居運がいいなぁ。 しばらく来てなかった円形劇場、来月も長塚圭史(超タレ目)演出の八嶋智人と平岩 紙を観に行く予定です。「エドモンド」。紙ちゃん可愛い! チラシの紙ちゃんは可愛さ3割減ぐらいしてないか? 酒井さんはこれにも出るのね。観比べてみよ。 ------------- 面白くて、ゴキゲンで劇場を出た途端に押し寄せてくる「土曜日の夜の渋谷」という現実にゲンナリする自分。 虚構に喜んで現実を嫌悪して、それって ひきこもりのゲーマーやアニメオタクと変わんないなぁって思った。 嗜好の対象が二次元か三次元かって違い。あと、演劇はそれなりに高尚で芸術っぽいもの、みたいな約束が何となくあるから。理解はされなくても容認はされる分野(だと思ってる)。 オタクがいけないって言うんじゃなくて。 現実は生きにくいから自分が信じるのは虚構の世界だけ。ていう、そういう精神的引きこもりが。 不毛だし、不健康。 だな、て。今更だけど今日 思った。 嫌でも自分がいるのは現実の世界なんだから。そこでうまくやってく術を、人と関われる力を、身に付けなきゃいけない。
by ling-mu.m
| 2005-06-25 23:18
| 芝居/舞台
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