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隣りの男
下北沢は本多劇場にて、「隣りの男」を観る。
M&O Playsプロデュース岩松了3本公演のトリ。
アイスクリームマン」は観に行って、「センター街」も観に行く予定でチケットも買ってあったのに諸事情により観ることができず3時間20分のバイト代をふいにしたという苦い思い出を含みつつ、の3本目。
竹中直人が来てた。アリーナって感じのすごい観やすそうな席に座ってた。いいなー。
黒い肌にピアスが映えててかっこよかったよ。


今回の目的は、舞台の大森南朋を観ること。
映画の彼がすごい好きで。一番最近(つっても何ヶ月も前だけど)観たのは「深呼吸の必要」かな。ぶっきらぼうで粗野なキャラだったんだけど、うまかったです。映画自体もなかなかいい。

で、舞台の大森南朋ですが、こちらも、結構 好きだなと思った。
ふっつーの人。オーラのない人。
彼のすごいところは、「大森南朋です。」て主張しないところだと思う。
役を役として見れる安心感。

舞台は、竹田眼鏡店の若主人(大森)の家。引き戸の向こうにお店。二階は貸し部屋にして入居者を募集している。
宇野夫妻は、彼の隣人。毎日のようにやってくる旦那と、竹田と不倫関係にある妻の八千代。
宇野はおそらく、二人の関係に気付いている。しかし竹田には何も言わない。

描かれているのはおそらく三日かそこらの、数日間。
1時間40分の芝居の中で、ほんの少し、微妙に、でも確実に変わる彼らの気持ちと狂気の発生を、観客は観るんだ。
それがさー。すごい、面白くて。
誰もが潜める狂気の沙汰、ふとしたきっかけで顔を見せるそいつを、絶妙な手法で描いてる。
「アイスクリームマン」にもそういう雰囲気はあったのだけど、こっちの方がより輪郭がハッキリしてる。登場人物の少なさが、それを成功させているんだと思う。
人間の、ちょっとした狂気を見せる時、ただ怒鳴らせればいいんじゃないんだ。ただ訳の分からない行動をさせればいいんじゃないんだ。そこでリアルを求めても仕方ないんだ。見せるべきは「芝居」なんだから。

あくまでも、見せられてるのは芝居で、その狂気・・・いわゆる「キレてる」姿、は、やはりどこか演技じみてて、決して「ありえる」とは言えない。
言えない、けど、でもその姿にすごく人間味を感じる不思議さ。
不思議。不思議。
芝居って面白いね!
久し振りに思った。何かここ最近こんないっぱい芝居観て意味あんのかなもしか飽きてきてんのかな実はそんなに興味ないんじゃないのとか思って暗礁に乗り上げてる感じだったんだけど、大丈夫だ。全然、芝居 好きだ。問題ない。
あーよかった観に行ってよかった。

途中、少しダレて眠くなりそうな感じだったけど、それを差し引いても面白い芝居だった。
ゴキゲンで帰ってきた。
大森南朋うまかったし。他の役者さんもうまかったし。話も面白かったし。演出もきっと良かったのだろうよ。
しかしコレを昔 竹中直人がやったとはねぇ。見比べてみたい。

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今日はホントは下北で芝居を2本ハシゴする筈だったのだけど、昼間のは観れなくて残念。
好きな劇団の半年ぐらい振りの公演だったのだけど、当日券だからお金は無駄になってないのだけど、自分で選んだのだから まぁ仕方ない。
あるミーティングが長びいたせいなんだけども、楽しみを棒にふった代償は、これからの自分の行動にかかってる。いかにその企画に積極的に関わって自分の経験値を上げるか。
芝居に関することなので、フェイドアウトしないように・・・頑張んなさいアタシ。
あー観たかったなぁ・・・。これだから芝居ってヤツはっ。
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by ling-mu.m | 2005-06-18 23:39 | 芝居/舞台
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