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禁色
フライヤーを初めて見た時、有名人だし興味はあるし一度 観とくべきかなーでもダンスだしなーどうすっかなーと悩んでそんまんまにしてたら、友達が誘ってくれた。といういきさつの舞台を観て来ました。
世田谷パブリックシアターにて、伊藤キム構成・演出・振付「禁色」。
小説をコンテンポラリーダンスで表現するという試み。ダンサーは二人。
偶然にも、三島由紀夫原作のものが2日続いてます。読んだことはナシ。作品の存在も知らなかった。
ホモセクシュアルの話、という予備知識だけで行きました。原作 読んでからーとは何故か思わなかったのよね。

伊藤キムは、ここのところメディアで売れっ子みたいですね。AERAの表紙 飾っちゃってたり。
街中でいきなり踊りだす人ーとか、客を舞台に上げて客席で踊りだす人ーとか、そんな話を聞いていて、何となく、ああ変な人なんだなーぐらいの印象しかなかった彼が、今夜 その実像を私の中で結びました。

美しい。

とてもとてもとても、美しい肢体の持ち主。
人間の身体に感動することなんかあるんだ。という、新たな境地を見つけた心地。
人間の身体って美しいんだ、て。
パーツじゃなくて、その全部が動いてる様が美しいってあるんだ、て。
ビックリした。

あ、でもちゃんと変な人でもあった。何せマッパ(キム曰く「特殊メイクをしている」らしい。ストッキングでも穿いてたのかな。二階からじゃ素っ裸にしかいえなかったけど)でOP踊ってしまったものね。

共演の白井剛も、非常に美しい人でした。
あああ、何回も連発するとすごく安っちぃ言葉になってしまう・・・くそう、でもやっぱり一番 的確な言葉だと思うのね。今のアタシの心境を表すのに。

二人とも、すごくいい身体をしているのだよね。
背が高くて足が長くて手が長くて、とても恵まれた身体をしている。引き締まった身体は勿論 努力の賜物なんだろうけど、努力じゃ補えない、理想的な身体を持ってる。その点では、むしろ踊っててくんなきゃ嘘だよね、と悔し紛れに思う。
神様に愛された人たち。
舞踏への苦手意識がまたひとつ崩されました。

しかし・・・「舞踏作品」を「観る」段になると、やはり戸惑いや苦痛が少なからず伴うのが現状。
今回は特に、気の抜きどころがなくて、始終 緊張しっぱなしで、大変 疲れました。
コンタクトは乾くし。目が痛かった・・・。
「物語があること」を求めてしまうのも、また困りどころで。
彼らの表現を通して、自分なりに付加してみる訳だけども、果たしてその姿勢が正しいのか。
でも他にどうしようもないし、確かに彼らはあるひとつの「物語」を踊っている訳で、背景には確たるストーリィとそこに付随する人物の気持ちというものがある訳で・・・。
要は、彼らが「気持ち」を身体で表した結果を観ているのが今の自分な訳で・・・。

うーーーーーん。
ムズ。

考えすぎないのが正解なのかなー。それも違う気がすんだけどなー。

でも、とにかくイイモノ観たのは本当。
南に感謝。ダンスとかパフォーマンスアーツとか、そういうんの誘ってくれるのは有難い。なかなか自分では行こう! てならない人なのでー。これからも頼んだ。

来週 授業にキム来るんだよね。楽しみ。

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別に関係ないんだけどね、何かね、「美しい」と思っても、二種類に分けられる感じ方があるんだって今日 自覚した。
見ていたい美しさと、手に入れたい美しさ。
あれアタシのものになんないかな、てのが、実は結構あるらしい。今日のもそれだな。
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by ling-mu.m | 2005-06-10 01:35 | 芝居/舞台
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