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TDC展
久し振りに芝居以外のアートを観に行ってきました。
銀座グラフィックギャラリーにて、「05 TDC展」を。

昼までバイトして、チャイ語サボって新橋へ。
例によって例のごとく難なく迷子になり、今回はお巡りさんのお力添えで無事に会場へ到着。
小さな通りにあるギャラリーです。

何で行ったかと言うと、私が愛してやまないTV番組「にほんごであそぼ」(NHK教育)のアートディレクター(・・・かな? 何かそんな感じの役回りだと思うんだけど)佐藤卓氏が、同番組でTDC会員賞を受賞したので、お祝いの気持ちでもって、という訳です。

佐藤卓さんは、ロッテのCOOLMINTやXYLITOL、麒麟のやわらかのパッケージデザインをした方だそうです。
行くまで知らなんだよ。ただの「にほんごであそぼ」ファンとして行ったので、勉強になりました。

会場では、「擬音アニメ」と「ひらがなアニメ」が流れてました。

前者は、例えば宮澤賢治の「どっどど どどうど どどうど どどう」という、風の擬音がありますよね。で、風に吹かれて木々が大きくしなる森の映像に、その文字を重ねる訳です。遠くの方から、明朝体が流れてくる。そこに流れる音は風の音なのだけど、だんだんと、人の声でその擬音を読む音に変わっていくのです。この場合は、男の人の低い、囁くみたいな声で。

知識のない私なので推測でしかないのですが、おそらくはどれも、小説や詩や俳句や、そういうものの中から面白い、言ってみれば「ありえねー。聞こえねー。」という音を拾って来てるのではなかろうかと思うのです。

後者は、ひらがなの「音や形や表すもののイメージ」で作られたアニメ。
ふたつ並んだ「る」という字、「るんるるんるるー♪」と言いながらスキップしてるみたいに進む。でも突然、巻き舌で「るるー」「るるるるるー」と、怒ってる声を出す。ひとしきりやりあったら、おおきな「る」から小さな「る」の字が、寂しそうに「るー」「るー」言いながらぽろぽろ。そんでまた二つ並んで、スキップしながら「るんるるんるるー♪」。
つまりは、仲良しな子供のちょっとしたケンカの一連を「る」という字で表してみました、という。

五十音、全部見たことはないのだけど、好きなのは「か」。ぷーん。て、蚊が飛ぶ音させながら「か」が飛んでて、しまいには叩かれて潰れちゃうの。笑えます。

「にほんごであそぼ」は、言わずもがなですが、全国の子供に「じゅげむ」と「ややこしや~」を流行らせた番組です。
十分足らずの短い番組ですが、日本のみならず各国の名言・格言が紹介されてるし、野村萬斎氏による狂言の演目は見れるし、かーなり充実度は高いと思うのです。デザインはいちいち素敵だし。
小さい頃から意味も分からず「しょぎょうむじょうのひびきあり」なんてソラで言えちゃう図は、なかなか格好いいじゃありませんか。
ここで毎日 耳にしてた言葉に、大きくなって教科書でふと再会したりする。そこで初めて意味を知って、そしたら、もう一度その言葉に出会う訳です。改めて。そして血となり肉となる。
いいことだ。


TDC展そのものの話ですが、他の受賞作やTDC会員の作品もかーなり面白かった。

TDCてのはタイポディレクターズクラブの略で、「文字の視覚表現を広く深く追求し、従来の文字の設計にとどまらない「タイポディレクション」の世界を確立していきたい」(HPトップより引用)ところなんだそうです。

見たことある広告なんかもいくつかありましたよ。
ああ、これって人が作ってるんだよなぁ。と、個人名を前にして初めて実感する。
やっぱプロって凄いな。これが仕事する、てことなんだ。


個人的に、インタラクティブ作品はやっぱりすごく面白くて好きだ。自分がアーティストになれたと錯覚できる。
クリックとドラッグで簡単に画面に広がるパターンや不思議な動きをしてみせる線、自分の意思を介在してるのに現れる姿が予想できない楽しさ。
立派にエンターテイメントだなぁと思う。
こういうものが、普通に街中に点在してたらワクワクするなぁ。


今月25日まで開催。お暇がありましたら是非。
GGG、来月は佐藤卓展だって。折角だから観に行こう。

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追記。
んー。嘘ついたくさい。来月は和田誠展だって。あれー?
何処を見たのかしら。

8月は佐藤雅彦だー! やった。
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by ling-mu.m | 2005-04-19 18:13 | アート的な
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