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オペラ座の怪人
映画ではなく舞台の方。
劇団四季の「オペラ座の怪人」を、カレッタ汐留にある電通四季劇場「海」にて観て来ました。
S席11,550円。たっけー。でも今回は奮発してやりました。ママンへのバァスデイプレゼントだからです。そしてしかも、妹の分もアタシがもってやりましたのよ。太っ腹だったなーチケット取った頃のアタシ。もう やんない。
ま、でっかい舞台を観たかった、て自分の欲望 満たすためでもあったんですがね当然。

いやー、やっぱ上品そうな人が多いねお客さん。小汚い恰好してる人っていない。若そうな男では若干いたかな。彼女(だろうよ大半が)は綺麗めな恰好してるのに、それで許されちゃうんですか。街中でも得てしてそういうもんだよね。不思議。

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さて、言葉としては有名な「オペラ座の怪人」、アタシはちゃんとしたストーリィを知りませんでした。映画にもなってるから、今年でいっきに中身の認知度も上がりそうな気がしますな。

パリ・オペラ座の地下に住む怪人が、コーラスガールのクリスティーヌを見初めて歌のレッスンをする。怪人は彼女を特別 可愛がり、恐れられている自分の立場を利用して彼女を主役として舞台に立たせようとする。しかし、クリスティーヌは再会した幼馴染・ラウル子爵と婚約してしまう。激怒した怪人は、クリスティーヌを何とか自分の手中にしようと躍起になり、以前にも増した災いを、オペラ座にもたらしていく。

怪人は、恋人たちに横恋慕するヒトだったのですね。私はもう少し、クリスティーヌが二人の間で揺れ動くのかと思ってた。だけど、彼女の心はラウル一筋だったのです。
そうすると、怪人の盲目でゆき場のない想いが、途端に幼いものに思えてしまう。
相手の気持ちもお構いなしで、どうにかクリスティーヌを手に入れようとする怪人。彼女の歌の才能を見出したまではよかったけれども、プリマドンナを降ろして彼女を主役にするよう支配人たちを脅したり、彼女を主役にした歌劇を書いて、それを無理矢理 上演させたり。
分かり易いだけに、手口が幼稚で間違ってる。愛情の示し方が分からないんだろうね。
彼はきっと愛されたことのない人間だったから。
見世物として人々の好奇の目に晒されていた所から逃げ出し、オペラ座に棲みついた男がやがて「怪人」となった。焼け爛れた醜い容姿が、人の世に暮らすことを許してはくれなかったのだろう。

孤独で寂しい怪人。
人を愛すること、人から愛されることを捨てることはできなかった怪人(この部分が「フランケンシュタイン」の怪物に繋がるかなぁ、と今ふと思った)。
でも、愛した人は自分に幸せをもたらしてはくれなかった。

どこまでも怪人のための物語なのだな、と、今これを書きながら初めて思いました。
クリスティーヌやラウル子爵のことを書こうと思っても、出てこないんだよね。書くほどキャラが立ってなかったから。
ラウル子爵は格好良かったですが・・・俳優が好みだったのでしょうな。顔はそんなにちゃんと見えなかったけど、雰囲気で。おそらく石丸幹二さんという方。

今回この舞台を見て、自分はやっぱりミュージカルってそこまで好きじゃぁないな、と自覚しました。
何となく、そうだろうなぁとは思っていたけども、日本のミュージカルの王道だろう四季の舞台で退屈したらホンモノかな、と。
いや、楽しかったですよ。面白かったし、すっげぇ、と思った。感動した。
人間の生身の体ひとつで楽器になれるんだ、て。
すごい、放出されてるパワーの凄まじさが見えた気がして、ちょっと怯んだ。えぇ!? てなった。
女の人のソプラノがさ、もう凄いんだよ。空気 震わすってこういうことか、と。驚いた。
表現力豊かな歌声、てのも、初めて「実感」したかもしれない。言葉としてはいくらでも聞いてきたけど、自分の耳でこういうことか、と思ったのは初めてのこと。
「実感」するって凄い大事なことなんだねー、と、今更ながら。体験してなんぼ、だなー。

でもね。かんどうはしたけれどもね。
同じことを繰り返して歌われることに、私は飽きを感じてしまうのだよね。特に独唱の時。
歌劇を見る者として、致命傷だろうねコレは。
正直、眠くなったもの。勝手に暗転しそうになってました。クリスティーヌが亡き父親の墓場で悲しみに暮れる場面。瞼が落ちそうな瞬間にデュエットになってくれて、持ち堪えられたけど。
ソロは駄目だね。飽きる。
あと、やっぱり台詞を歌にすることへの違和感を感じてしまう。これは慣れの問題かな。受け入れてしまえば、そーいうもんだ、で済むんだよね きっと。
私が好きなのは合唱。みんなで歌うシーン。何言ってるか分かんなくても構わない。大体、そこまでストーリィ展開に関係あること合唱しないし。
第二幕の始まりが仮面舞踏会のシーンで、そこは大好きです。一番 好き。楽しそうだったしみんな。

しかし、結構 長い時間 演るのに、その長さを感じさせないのがやはりプロ! の仕事っぷりですよね。退屈したーとか言ってるけど、あっという間だとは思いましたもん。ええ。
ただ、「劇団四季のオペラ座の怪人は凄いらしい」のコピーには、いささか不満がありますが・・・。
そんなに凄くは、なかった、ぞ? うん・・・。
ま、ミュージカルの良さをあんま分かってない素人だからなアタシは。下手なことは言えんね。
好きじゃない、と言いつつ、「キャッツ」と「ライオンキング」と「夢から醒めた夢」観たいー。なんつって言ってるし。すいませぇん。

何はともあれ、オカンと妹が非常に喜んでくれたので、まぁ アタシとしては満足です。ハイ。
アタシもいい勉強になりました。やっぱり、大きい舞台観に行かなきゃ駄目だねー。
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by ling-mu.m | 2005-02-17 01:41 | 芝居/舞台
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